この記事では、「日食」と「月食」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「日食」とは?
「日食」は「にっしょく」と読みます。
「日食」は、「地球から見て、太陽が月に隠される現象のこと」という意味があります。
宇宙空間において、地球と太陽の間に、月が入り、一直線上に並んだ時、太陽の光が月によって、見えなくなるため、太陽が無くなったように見えます。
この天体現象のことを、「日食」と呼びます。
地球と月、太陽が、一直線上に、完全に並んだ場合は、「皆既日食(かいきにっしょく)」が起こります。
完全に並んだため、月が太陽面を全部隠すことにより起こる現象です。
また、「皆既日食」の場面で、月が地球から遠い位置にある場合は、月の見た目が小さくなるため、太陽面をすべて隠すことができず、「金環日食(きんかんにっしょく)」と呼ばれる、指輪のような太陽光が漏れ出した状態になります。
さらに、月が太陽面の一部を隠すことを、「部分食(ぶぶんしょく)」と呼びます。
「月食」とは?
「月食」は「げっしょく」と読みます。
「月食」は、「月が地球の本影の中に入り、月面の一部、または全部が暗くなる現象のこと」という意味があります。
ちなみに「本影(ほんかげ)」には、光で物体を照らした時、物体にさえぎられて光が全く届かない部分の影という意味があります。
宇宙空間において、太陽と月の間に地球が入り、一直線上になった時、月が、地球の影の中に入るため、月が暗く見えることを「月食」と呼びます。
また、太陽と地球、月が完全に一直線上に並ぶと、月の明るい面が完全に地球の影に隠れることになります。
この場合は「皆既月食(かいきげっしょく)」と呼びます。
さらに、月の一部分が、地球の本影によって隠されることを、「部分月食(ぶぶんげっしょく)」と呼びます。
「日食」と「月食」の違い
「日食」と「月食」の違いを、分かりやすく解説します。
「日食」は、「地球から見て、太陽が月に隠される現象のこと」という意味があります。
一方で「月食」は、「月が地球の本影の中に入り、月面の一部、または全部が暗くなる現象のこと」という意味があります。
このように、「日食」は、太陽が暗く見える現象を指す言葉なのに対して、「月食」は、月が暗く見える現象のことを指す言葉という違いがあります。
また「日食」の時は、太陽から見て月、地球という順番で並ぶのに対して、「月食」の時は、太陽から見て、地球、月という順番で並ぶという違いがあります。
まとめ
「日食」と「月食」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
「日食」は、太陽が暗くなる現象、「月食」は、月が暗くなる現象だと覚えておきましょう。