「破壊」と「破戒」はどちらも「はかい」という読み方をする言葉ですが、意味が違います。
この記事では、「破壊」と「破戒」の違いを分かりやすく説明していきます。
「破壊」とは?
「破壊」とは物体に力や影響が加わることによって、形質や形状、性質が壊れる時に使う言葉です。
「破壊」は外見や見た目が大きく壊れる以外にも、性質や機能が失われる時にも使うことが可能です。
「破壊」は物体などが壊れる時もあれば、組織など概念的なものが壊れて機能しなくなる時にも使います。
「破壊」の反対語としては創造、製造、再生、修復があり、この2つの概念は対称的なものとして使われます。
人が何かを壊したいと願う言葉としては「破壊衝動」が有名です。
「破戒」とは?
「破戒」とは聖職者が自分の信じている宗教の戒律を破る行為を示す言葉です。
「破戒」は宗教の戒律や教えに対して背く行為なので、代償として罰を受ける場合や懺悔することで罪が軽くなるケースも存在します。
「破戒」は元々仏教用語として使われていましたが、現在では自分の内心や色々な規律を背く行為の比喩として用いられています。
「破壊」と「破戒」の違い
「破壊」は物体に力や影響が加わることにより、形状が壊れたり機能が失われることを示す言葉です。
物理的な物体が壊れる以外にも、組織や社会などの機能が失われる場合にも使うことが可能です。
「破戒」は聖職者が宗教の戒律を破る行為を示す言葉であり、これは比喩表現としても使われます。
「破壊」の例文
・『大きな地震によって破壊された商店街だったが、10年後にやっと元通りになりました』
・『巨大な怪獣が街を破壊する映画はとても迫力があり、今年一番の大ヒット作品になりました』
「破戒」の例文
・『その作品に描かれていた破戒僧の心情はとても辛いものだと感じました』
・『破戒をした聖職者が罪を認めたことで、ようやく騒動が収まった』
まとめ
「破壊」と「破戒」はどちらも「はかい」と読む言葉ですが、それぞれ意味が違います。