この記事では、「コーヒー豆」と「カカオ豆」の違いを分かりやすく説明していきます。
「コーヒー豆」とは?
コーヒーノキの種子のことです。
飲料のコーヒーの原料になります。
この種子は暑い地域で栽培されています。
主な栽培地域は、ブラジル、コロンビア、ベトナム、コロンビア、ケニアなどです。
日本で飲まれているコーヒーの原料は、こういった地域から輸入しているものがほとんどです。
この種子を手に入れるまでを簡単に説明します。
種をまくと数週間から1か月ほどで芽がでます。
20~30cmほどの苗を作り、これを栽培地に植えつけします。
3年ほど経つと小さな白い花を咲かせます。
この後に8か月ほどすると果実ができます。
最初は緑色ですが、熟すと赤くなってきます。
果実の収穫方法には、手摘みと機械摘みとがあります。
手摘みは人が手を使って摘み取る方法です。
高地など機械を入れられない場所で行われています。
人件費と時間がかかりますが、熟した豆を選別しながら収穫することができます。
機械摘みは大規模農場で主に行われています。
機械を入れることができる平らで広い土地が必要です。
木を揺さぶって果実を落とす方法で、100人分の仕事をしてくれるといわれています。
以前は未熟な果実も一緒に落としてしまっていたのですが、近年は技術が発達をして熟したものだけを落とせる機械も登場しています。
収穫された果実は機械で果肉の部分だけを取り、種子の周りに付着している粘液質の部分を取り除きます。
水洗い、乾燥をしてから、殻を取り除きます。
こうして得られたものが生豆といわれるものです。
その後、カップテイストや袋詰めなどが行われて日本に輸入され、製品にされます。
「コーヒー豆」の言葉の使い方
コーヒーノキの種子を指して使用する言葉です。
粉末状ではなく、粒の状態のものをこの名で呼ぶことが多いです。
「カカオ豆」とは?
カカオの種子のことです。
カカオはコートジボワール、ガーナ、インドネシアなど赤道付近の地域で栽培されています。
強い日差しを嫌う植物なので、バナナなど日陰を作ってくれるシェードツリーと呼ばれる植物とともに栽培されています。
花は幹につけます。
やがて幹にカカオの実ができます。
ラグビーボールほどの大きさの実で、この中にいくつもの種子が入っています。
実を収穫したらそれを割り、中に入っている種子を取り出します。
取り出した種子は発酵、乾燥させ、日本に輸入され、製品にされます。
チョコレート、ココア、カカオニブなどが主な製品です。
「カカオ豆」の言葉の使い方
カカオの種子を指して使用する言葉です。
つぶす、粉末にするなどの加工をしていないものを指します。
「コーヒー豆」と「カカオ豆」の違い
種子という点では似ていますが、別の植物のものです。
前者はコーヒーノキ、後者はカカオの木の種子をいいます。
まとめ
種子という点が似ていますが、それぞれ別の種子を指しています。