この記事では、「がごめ昆布」と「納豆昆布」の違いについて紹介します。
がごめ昆布とは?
がごめ昆布とはコンブ科コンブ属に属する昆布の一種で、日本の近海では北海道の南部から東北地方の北部にかけての沿岸に分布しています。
表面に凹凸があり、竹や藤で編んだ籠の網の目に似ていることからがごめ昆布という名前が付きました。
がごめ昆布は獲れる量が少ないため、希少価値の高い昆布として知られています。
がごめ昆布の特徴は、粘り気を持ったとろみがあることです。
このとろみの主な成分は水溶性食物繊維や水溶性粘性多糖類で、健康に良い成分として注目されています。
フコイダンやアルギン酸、ラミナランといった成分が含まれており、特にフコイダンの含有量は他の昆布に比べて多いです。
アルギン酸には、高血圧を抑制したり、腸内環境を整える効果があるといわれています。
ラミナランにも血栓を予防する効果があります。
フコイダンには免疫機能を高める効果があるとされます。
そのためがごめ昆布は、生活習慣病の予防やダイエットにも最適な食材として人気を集めるようになりました。
以前は昆布というと出汁をとるものだったためあまり食べられていませんでしたが、健康や美容に良い成分が豊富に含まれるとして注目されるようになったのです。
がごめ昆布は、北海道の郷土料理である松前漬けに使われることもあります。
乾燥しているがごめ昆布を水で戻し、刻んで和え物にしたり酢の物にして頂きます。
スープにいれたり、炊き込みご飯など様々な料理に使えます。
納豆昆布とは?
納豆昆布とは、がごめ昆布と真昆布を細切りにして乾燥させたものをいいます。
納豆という名前が付いていますが、納豆が使われているわけではありません。
なぜ、納豆昆布というのかというと、納豆のような粘り気があるからです。
乾燥した状態だと粘りはありませんが、水が加わることで納豆のような粘り気が出ます。
水につけて戻したら、醤油やポン酢をつけてそのまま食べられます。
味噌汁に入れたり、お吸い物に入れたりして食べることもあります。
また、山形県の郷土料理である「だし」に使われることもあります。
「だし」は夏野菜と香味野菜を刻んで混ぜ合わせ、醤油などの調味料で味付けした料理をいいます。
だしはご飯や豆腐にかけて食べるのが一般的で、納豆昆布を入れてとろみを出すことも多いです。
がごめ昆布と納豆昆布の違い
納豆昆布には、がごめ昆布が含まれています。
がごめ昆布と真昆布を細く刻んだものを納豆昆布といいます。
そのためどちらもがごめ昆布特有の粘り気があり、大きな違いはありません。
がごめ昆布として販売されている商品には、大きいまま販売されているものもありますし、刻んである商品もあります。
がごめ昆布より納豆昆布の方が、食べやすく加工されているといえます。
まとめ
がごめ昆布は納豆昆布に使われる材料の一つで、納豆昆布はがこめ昆布と真昆布を細く刻んだものをいいます。