この記事では、「竜田揚げ」と「山賊焼き」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「竜田揚げ」とは?
鶏肉や豚肉、魚といった食材を食べやすい大きさに切り、醤油につけて冷蔵庫で冷やし、下味を全体的につけた後片栗粉をまぶして揚げたものが「竜田揚げ」【たつたあげ】といいます。
この呼び方の由来は、奈良県に流れる竜田川からきた料理です。
下味は肉や魚の方にだけ付けて、かりっとするまで油で揚げます。
揚げると肉部分は赤褐色になり、衣は白く見えるところから竜田川の面に浮かぶ紅葉の風情を表す料理です。
地元の生駒市や斑鳩町で本場の「竜田揚げ」の味や調理法を再現し、最近では鹿といった新たな食材を使って料理しています。
「山賊焼き」とは?
鶏肉を使って作る「山賊焼き」【さんぞくやき】は、とりもも肉を一枚使って揚げた料理です。
肉をタレに漬け込んで味をしみ込ませて、片栗粉を全体的にまぶしたものを油で揚げて、カリッとした食感に仕上げます。
そして、食べやすいよう縦に5,6等分に切り、キャベツの上に盛り付けるのが一般的な食べ方です。
元々は郷土料理として長野県松本市で食べられていた肉料理であり、塩尻市といった中信地方で人気の料理になります。
名前の由来は、その昔、山賊は人々を襲って金品を「とりあげる」という行為から鶏肉を揚げるところからこの名が付いたのです。
「竜田揚げ」と「山賊焼き」の違い
「竜田揚げ」と「山賊焼き」の違いを、分かりやすく解説します。
奈良県を代表する竜田川から名付けられた「竜田揚げ」は、肉や魚を醤油に漬けて浸み込ませ、片栗粉をまぶして揚げた料理です。
衣はさくっと軽やかで、噛むと醤油の味が染み出る料理になります。
使う食材は鯨、鹿など幅広く使われているところが鶏肉のみを使う「山賊揚げ」とは違う点です。
味は醤油の「竜田揚げ」に対して、「山賊焼き」はニンニクや生姜、蜂蜜、酒、みりん、醤油を混ぜているタレで甘辛く、片栗粉をまぶして油で揚げています。
最後は5,6等分に切り、皿に盛り付けて食べる肉料理です。
まとめ
どちらも鶏肉を使い、片栗粉をまぶして揚げた料理ですが、使うものや大きさ、味付けなどに違いがありますので、料理を紹介するサイトで見比べてみるといいでしょう。