この記事では、「ジャム」と「コンフィチュール」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ジャム」とは?
果物を砂糖とともにゼリー状になるまで煮詰めたものです。
保存食の一種です。
この食品は果物の形がなくなるくらいまで、よく煮詰められています。
果物に含まれるペクチンや添加するゲル化剤などの働きによって、ゼリーのようにやや固まった状態になっています。
煮詰める際にレモン果汁やクエン酸などを添加することがありますが、これはペクチンを固まらせるためです。
使用される果物は、イチゴ、モモ、ブルーベリー、ラズベリーなどが多いです。
柑橘類を使用したものは「マーマレード」といいます。
イチゴを使ったものの作り方を簡単に説明します。
材料は、イチゴ、グラニュー糖、レモン果汁です。
ホーロー鍋またはステンレス鍋にイチゴを入れ、その上からグラニュー糖をかけます。
半日以上おくとイチゴから水分が出てきます。
これを火にかけ、アクがでてきたら取り除き、よく煮詰めていきます。
煮詰まってきたらレモン果汁を加えて火をとめます。
これで完成です。
保存する場合は、煮沸した瓶に移し替えます。
この食品は、パンにつけたり、ヨーグルトに加えたりして食べられています。
その他にも肉のソテー、サラダなどにも活用することができます。
「ジャム」の言葉の使い方
果物を砂糖と一緒に煮詰めてゼリー状にしたものを指して使用する言葉です。
果物の形がはっきりわかるほど残っているものは、この名では呼びません。
「コンフィチュール」とは?
果物を砂糖と一緒に煮詰めたものです。
フランス語です。
特に果物の形がやや残っているものをいいます。
砂糖や酢などに漬けるを意味するコンフィットが語源になっているといわれています。
この食品はどのような果物でも作ることが可能です。
リンゴ、モモ、イチゴ、キウイなどが使われています。
完全に形のなくなったどろどろとした状態にするのではなく、やや形を残した状態にします。
イチゴを使ったものの作り方を簡単に説明します。
鍋にイチゴを入れて、その上からグラニュー糖をふりかけます。
30分から1時間ほどおいておき、水分をしみ出させます。
その後、鍋で30分ほど煮詰めれば完成です。
グラニュー糖の量を果物の重量に対して20%程度にすると、ややさらさらとした状態になります。
「コンフィチュール」の言葉の使い方
果物を砂糖と一緒に煮詰めたものを指して使用する言葉です。
特に果物の形が少し残っているものをいいます。
「ジャム」と「コンフィチュール」の違い
同じものを指してこれらの言葉が使われていることがあります。
「ジャム」は形がなくなるくらいに果物を煮詰めたもの、「コンフィチュール」はやや形が残っているものをいいます。
使用する砂糖の分量によって、とろみの具合が違います。
まとめ
同じものを指して2つの言葉が使われていますが、一方は果物の形がなくなるくらい煮詰めたもの、もう一方は形がやや残る状態に煮詰めたものをいいます。