この記事では、「もち米」と「もち麦」の違いについて紹介します。
もち米とは?
もち米はお米の品種の一つで、もち性があるものをいいます。
餅やおこわ、赤飯、きりたんぽなどに用いられます。
おかきやあられ、団子などに加工されることもあります。
お米にはもち米とうるち米の2種類がありますが、うるち米にはでんぷんとしてアミロペクチンとアミロースが含まれています。
もち米の場合にはアミロペクチンのみで、アミロースはほとんど含まれていません。
全く含まれていないものもあります。
アミロペクチンは炊くことで粘りを出すので、アミロペクチンが多いほど粘りが強くなります。
もち米は日本や中国、韓国、北朝鮮、タイ、フィリピン、インドなどアジア地域で栽培されています。
もち麦とは?
もち麦とは、もち性がある大麦のことをいいます。
もち性とは粘りが強いことで、粘りが弱いものはうるち性と呼ばれています。
うるち性の大麦はアミロースの含有量が多いのですが、もち性の大麦はアミロペクチンの含有量が多くなっています。
もち麦の歴史は非常に古く、紀元前に西南アジアで栽培されるようになりました。
現在は日本を含めて東アジアのみで栽培されています。
家畜の飼料用として用いられることが多かったのですが、食物繊維が多いことから健康食材として注目されています。
モチモチとした食感が特徴です。
もち麦は国内でも栽培されていますが数は多くなく、海外からも輸入されています。
もち米ともち麦の違い
もち米は米に分類されるもので、もち麦は大麦の一種です。
どちらももち性を持つ作物になります。
「もち性」の「もち」は漢字だと「糯」と書きます。
アミロースをほとんど含まない作物を指しており、大麦や米以外にもトウモロコシやアワ、キビ、アマランサスなどの植物もあります。
まとめ
もち米ももち麦もアミロースの含有量がほとんどないもち性のある作物です。
もち米は米の一種で、もち麦は大麦の一種になります。