この記事では、「おからパウダー」と「ソイプロテイン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「おからパウダー」とは?
豆乳や豆腐を作る際に大豆を搾って出てくる固形物を、パウダー状にしたものです。
豆乳や豆腐は、水に浸した大豆をすりつぶして、液体のような状態にしたものから、固形分を取り除いた液体から作られています。
大豆をすりつぶしたものを搾ると、液体と固形物にわけることができます。
わかれた固形物の方をおからといいます。
おからはまだ水分含有量が多く傷みやすいため、冷蔵庫で保管をし、早めに食べ切ることが望ましいです。
「おからパウダー」はおからを乾燥させてパウダー状にしたものです。
乾燥しているため、一般的なおからよりも長持ちをし、常温で持ち運ぶことができます。
そのため、容器に移し替えてバックに入れて持ち運び、職場で食べるといったことも可能です。
製品にもよりますが、常温で1か月ほど保管ができます。
大豆は食物繊維が豊富で、豆乳などを作る際に搾り取った固形物には食物繊維が多く含まれています。
「おからパウダー」も食物繊維が豊富です。
食物繊維が多い食品は、野菜、海藻、果物などですが、外食が続く、調理が面倒などの理由で、野菜などを多くは食べられない方もいることでしょう。
そして、食物繊維摂取量が少なくなります。
「おからパウダー」は、そのまま料理に加えて食べることができる、手軽に食物繊維を摂取できるものです。
水分を加えると4~5倍に膨れ、ハンバーグなどに加えれば、肉の使用量を抑えても満足できる料理が完成します。
肉に比べて低カロリーなので、ダイエット中の食事にも適しています。
「おからパウダー」の言葉の使い方
豆乳や豆腐を作る際に出てくるおからを乾燥させてパウダー状にしたものを指して用いる言葉です。
「ソイプロテイン」とは?
大豆から脂質などを取り除き、残ったタンパク質を粉末状にしたもののことです。
大豆は畑の肉といわれており、タンパク質を豊富に含んでいます。
丸ごとの大豆には、炭水化物や脂質なども含まれています。
「ソイプロテイン」は、大豆から油を搾り取って残った後に、タンパク質を取り出したものです。
タンパク質を取り出したものなので、炭水化物や脂質の含有量は丸大豆に比べて少なくなっています。
そのため、カロリーを抑えながらタンパク質を摂取することができます。
水や牛乳などの液体に溶かして飲むことが一般的です。
味なしのものと、チョコレートやバニラなど味をつけたものとがあります。
「ソイプロテイン」の言葉の使い方
大豆からタンパク質を抽出したものを指して用いる言葉です。
「おからパウダー」と「ソイプロテイン」の違い
前者は豆乳や豆腐などを作る際に出てくるおからをパウダー状にしたものです。
丸ごとの大豆を液体に近い形にして、それを搾って得られます。
後者は大豆からタンパク質を抽出したものです。
おからを用いているのではありません。
まとめ
大豆を原料にしている点が同じですが、豆乳などを作る際の搾りかすなのか、大豆からタンパク質を抽出したものなのかという点に違いがあります。