卵料理の定番といえば「だし巻き卵」と「卵焼き」です。
よく似た見た目をしているこの二つの料理は具体的にどのような違いがあるのでしょうか今回は、「だし巻き卵」と「卵焼き」の違いを解説します。
「だし巻き卵」とは?
「だし巻き卵」とは、「溶いた卵にだし汁を入れ焼き上げる卵料理」です。
「だし巻き卵」の使い方
主に関西地方を中心に作られている卵料理で、溶き卵に出汁や調味料などを入れて作った卵液を熱したフライパンに流し入れ焼き上げて作ります。
色々な調理法がありますが薄く焼き上げた卵を何枚も層状に重ねて形にする焼き方が一般的です。
下準備で作る卵液の段階で出汁と調味料により味付けがされているので食べるときに調味料をかける必要がありません。
出汁の風味が味わい深い関西の定番卵料理です。
使われる出汁は関西の方なので昆布出汁が一般的です。
「卵焼き」とは?
「卵焼き」とは、「よくかき混ぜてなじませた溶き卵に塩や砂糖などで味をつけ焼き上げて作る卵料理」です。
「卵焼き」の使い方
一般的には溶き卵を鉄板で薄く焼き何枚も重ね層状に形成して作る料理を指しますが、溶き卵を一気に流し入れて焼く料理や泡立ててふわふわにしてから焼く料理なども広義の「卵焼き」に含まれます。
必要最低限の材料しか使わない非常にシンプルな卵料理であり料理初心者でも作れる定番の基本料理です。
「だし巻き卵」と「卵焼き」の違い
「だし巻き卵」と「卵焼き」は「出汁の有無」です。
「だし巻き卵」が溶き卵にだしと調味料を加えて焼き上げて作るのに対し、「卵焼き」は出汁を加えず溶き卵と調味料のみで焼き上げて作ります。
材料や調理方法はほとんど同じ二つの料理です出汁を使っているかどうかで区別されます。
「卵焼き」には「卵を溶いて焼き上げて作る料理」という意味もあるので広い意味では「だし巻き卵」も「卵焼き」の一種です。
まとめ
「だし巻き卵」と「卵焼き」は出汁の有無が決定的な違いですが、その他にもだし巻き卵は関西より西の地域で好まれ卵焼きは関東より東の地域で好まれるという地域的な違いもあります。
どちらも美味しい料理なので興味のある方は食べ比べてみてください。