書籍の分類として「実用書」と「ビジネス書」があります。
どちらも似たような内容の本ですが具体的にどこに違いがあるのでしょうか。
今回は、「実用書」と「ビジネス書」の違いについて解説します。
「実用書」とは?
「実用書」とは、「実際に役立つ知識や技術について書かれた書籍」を意味する言葉です。
「実用書」の使い方
書籍にはさまざまな種類があります。
読んで役に立つ本、見ているだけで楽しめる本、学びに使われる本、データや記録が詰まった本など同じ本でも種類により目的も役割もまったく異なります。
「実用書」とは「具体的な内容について記載されている実際に役立つ本」を指す言葉です。
どんな知識も無駄にならないことを前提に考えればすべての書籍が「実用書」ですが、一般的には「その内容を参考にすることで実際の生活が便利になったり快適になったりする実用的な本」という意味で使われています。
例えば必要な材料や具体的な手順について記載されている料理本は実生活に役立つ代表的な「実用書」です。
手芸本や園芸本、ダイエット本や健康本など「実際に使えるノウハウを学べる本」が「実用書」に分類されます。
「ビジネス書」とは?
「ビジネス書」とは、「ビジネスに役立つ知識や情報が記載されている書籍」を意味する言葉です。
「ビジネス書」の使い方
「ビジネス書」とは簡単にいえば「ビジネスマン向けの書籍」です。
ビジネスに役立つ知識や情報を求めるビジネスマンに対し必要な内容を提供する書籍が「ビジネス書」でありその多くはビジネスの仕組みやノウハウ、アイデア発想法など習得するとビジネスマンとしてのステップアップにつながるような内容です。
書店でも多くのスペースが割り当てられているほど人気の高い「ビジネス書」ですが具体的な定義はありません。
一般的には「ビジネスマン向けの指南書」のことを「ビジネス書」と呼んでおり営業テクニックやアイデアの作り方などが描かれた書籍を指しますが、起業のすすめやビジネスマンとしての将来設計など具体的な内容ではないビジネスマンに向けた思想や考え方について書かれた本も「ビジネス書」に含まれます。
「実用書」と「ビジネス書」の違い
「実用書」と「ビジネス書」の違いは「具体性」です。
「実用書」というのは実際の生活で役立つ知識や技術について書かれた書籍を指します。
本を呼んでその通り実践すればうまく出来るようなものが「実用書」であり具体的なメリットが期待できます。
「ビジネス書」はビジネスマンに向けて書かれた書籍全般を指す言葉です。
基本的にはビジネスに役立つハウツーやテクニックが書かれたものが中心ですが、考え方や思考など抽象的あるいは哲学的な内容の本もビジネス万向けに書かれていれば「ビジネス書」です。
読むと日常生活の役に立つのが「実用書」、ビジネスに関連する内容でビジネスマンとしての成長に役立つのが「ビジネス書」という違いで区別されます。
「実用書」の例文
・『実用書部門で売り上げランキング1位になる』
・『不景気になると実用書の売上が伸びるといわれている』
「ビジネス書」の例文
・『勉強のためにビジネス書を読む』
・『大物経営者が書いたビジネス書がベストセラーになる』
まとめ
「実用書」と「ビジネス書」は内容がかぶることもあるため混同されがちですがまったくの別物です。
誰に向けて書かれたのか、何の役に立つのかに注目して言葉を使い分けましょう。