この記事では、「リブート」と「リメイク」の違いを分かりやすく説明していきます。
「リブート」とは?
映画などでシリーズの関連性を一旦リセットしてまた一から新たな設定で作り直すことを指します。
2002年以降最初の作品を含め3度のリブートをしたスパイダーマンシリーズが代表的と言え、海外の映画でよく見られる形式です。
国内の漫画ではあまり見られる手法ではありません。
ウルトラマンは作品が作られるたびに科学特捜隊にあたる存在が変化していますがリブートというわけではなく作品自体に継続性があります。
仮面ライダーも近い状態ですが、仮面ライダー THE FIRSTという作品は概念的にリブートと言えます。
リブートの際はキャラクターデザインは刷新というわけには行かず、近代的にするというあたりに留める必要があります。
「リメイク」とは?
過去に制作された映画やゲームを現在の技術で作り直すことを指し、家庭用ゲーム機から携帯ゲーム機、スマートフォン対応にする場合もリメイクということができます。
ゲームはハード自体の代謝が早く、古いハードの作品を新しいハードで楽しめないことが基本なためリメイクが多いと言えます。
プラモデルもリメイクが多く、昔作ったものとは共通部品が一切なく新たなテクノロジーで当時のデザインを現代的にして再現というケースが多く、接着剤不使用なども追加されることもあります。
日本国内ではゲーム、アニメ、プラモデルがリメイクが多いですが、ドラマのリメイク例もいくつか存在しており、キャストの全面変更も見られます。
「リブート」と「リメイク」の違い
「リブート」と「リメイク」の違いを、分かりやすく解説します。
「リブート」はもともとあった作品や物語の主人公の設定などを残しつつ新たな物語にすることで、日本の作品よりは海外作品に多くあります。
日本の場合リブートと続編の間のような作品はいくつか存在していますが、キャラクターを続投、世界設定を一新というケースは稀です。
「リメイク」はもともとあった作品や物語を最新の技術で作り直すということでハードウェアの性能向上が背景にあるためゲームが特に盛んです。
技術進歩の激しいプラモデルでも見られます。
鉄道模型のジャンルでは外見とモーターやライトのメカ部分があり、外見は同じでも走行安定性が高まるというリメイクはあります。
リブートもリメイクもストーリーを持った作品に使われるケースが多く、小説はリメイクは少ないと言えるでしょう。
近年著名作品の主人公が異世界に転生して活躍するものがありますがリブートの範疇と言えなくもありません。
ただし、本編と並行することが多くなっています。
まとめ
「リブート」と「リメイク」はともにもともとあった作品や商品があってできることで、リブートはキャラクターの設定の一部を残して世界観を刷新すること、リメイクはストーリーやキャラクターはほぼ同じで、新たな技術で作り直すということになり、リメイクのほうがしやすいとも言えます。