「オウム」と「ヨウム」の違いとは?分かりやすく解釈

「オウム」と「ヨウム」の違い動物・植物・昆虫

名前も見た目も似ている大型の鳥「オウム」「ヨウム」は、どこが違うのでしょうか。

この記事では、「オウム」「ヨウム」の違いを分かりやすく説明していきます。

「オウム」とは?

「オウム」は、オウム目オウム科に属する中型から大型の鳥の総称です。

21種類が存在し、「インコ」と名の付く品種もいます。

ペットでは全身が白い「キバタン」や、色彩の美しい「キボウシインコ」「ルリコンゴウインコ」などがおなじみです。

「オウム」の大きさはさまざまですが、体長は30~60cm、体重は300~1200gほどあり、頭上に「冠羽」(かんう)と呼ばれる長い羽根を付けているところが最大の特徴です。

「オウム」はこの冠羽を動かして仲間とコミュニケーションを取ったり、敵を威嚇するため広げて体を大きく見せたりしています。

「オウム」の脚は短く、羽色は地味なものから派手なものまでさまざまです。

大きなくちばしは湾曲しており、そのくちばしとかぎ爪を器用に使って、種子などの植物性植物を食べることができます。

「オウム」は群れで行動し、大きな響く声で鳴いて仲間とコミュニケーションを取りますが、ペットとして買う場合は鳴き声が騒音に感じられることも少なくありません。

野生種はオーストラリアやニュージーランド、パプアニューギニアなどに生息しています。

一部のオウムは絶滅のおそれがあり保護の対象になっているかたわらで、野生のオウムは農作物を荒らす害鳥とみなされることもあります。


「ヨウム」とは?

「ヨウム」「オウム目インコ科」に属する中型から大型の鳥です。

体長は約33cm、体重は300~500gほどあり、いわゆる「大型インコ」にあたります。

羽色は全体的にグレーで目の周りは白、尾羽は赤、くちばしの色は黒です。

また、オウムと異なり冠羽を持たない、といった特徴があります。

種類は「ノーマル」「コンゴヨウム」「コイネズミヨウム」の3種で、主にアフリカ西部・中部の森林地帯などに生息しています。

ペットとしての歴史は浅いですが、知能が高くて人によく慣れ、言葉を覚えてしゃべることでも知られます。

またヒトの幼児並みの知能を持ち、たくさんの語彙が理解できることから、ヒトとのコミュニケーションを楽しむ「コンパニオンバード」としても注目されています。

寿命が50年と長寿なため、飼育を希望する際はよく検討してから購入する必要があります。


「オウム」と「ヨウム」の違い

「オウム」「ヨウム」の違いを、分かりやすく解説します。

「オウム」「ヨウム」はどちらもオウム目に属する、中型から大型の鳥です。

見た目は似ていますが、「オウム」はオウム科、「ヨウム」はインコ科といった生物学上の違いがあります。

外見上では「オウム」の頭に「冠羽」と呼ばれる長い羽根があるのに対し「ヨウム」「冠羽」がないところも大きな違いといえるでしょう。

どちらもペットとして人気があり、「ヨウム」は大型インコに該当しますが「オウム」には小型のインコも含まれます。

「ヨウム」は賢く言葉を覚えてしゃべることでも知られます。

まとめ

「オウム」「ヨウム」は同じオウム目で外見も似ていますが、生物学上の分類、特徴には違いがあります。

頭に「冠羽」のある方が「オウム」、言葉を覚えて賢いのが「ヨウム」と覚えておくと分かりやすいでしょう。