この記事では、「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「ハシブトガラス」とは?
「ハシブトガラス」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ハシブトガラス」は、「嘴太烏」と漢字表記します。
「ハシブトガラス」は「スズメ目カラス科カラス属に分類される鳥のことで、くちばしが太く、上くちばしが曲がっていて、額が出っ張っているもの」という意味があります。
日本で「カラス」と言った場合は、ほとんどの場合「ハシブトカラス」か「ハシボソガラス」になり、比較したときに、くちばしが太いものが「ハシブトカラス」になります。
ユーラシア大陸東部に分布して、日本では低地から山地まで、広い地域に生息しています。
全長は56cmで、翼を広げると1mほどあり、全身が光沢のある黒色をしています。
「ハシブトカラス」は英名 で「Jungle Crow(ジャングルクロウ)」といい、本来は、森林にすむカラスでした。
現在も森林に住んでいるものもいますが、日本においては、都市部で急速に増えています。
知能が高く、人間の小学一年生程度の能力を持つとも言われています。
「ハシボソガラス」とは?
「ハシボソガラス」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ハシボソガラス」は「」と読みます。
「ハシボソガラス」は、「スズメ目カラス科カラス属に分類される鳥で、ハシブトカラスと比較すると、くちばしが細いもの」という意味があります。
英名では「Carrion Crow(キャリオンクロウ)」と言い、「死肉を食うカラス」という意味があります。
河川敷や農耕地などに生息し、大都市には、あまり生息しないという特徴があります。
見通しのいい樹木にお椀上の巣をつくり、子育てをします。
「ハシボソガラス」は雑食で、「死肉を食うカラス」と呼ばれるように、動物の死骸を食べる他、果実や種子などを食べます。
「ハシブトカラス」のように知能が高く、タイヤの前にクルミを置き、人間に割らせて食べることがあります。
「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」の違い
「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」の違いを、分かりやすく解説します。
「ハシブトカラス」も「ハシボソガラス」も、スズメ目カラス科カラス属の鳥という共通点があります。
日本においてみられるカラスの代表的なものという点でも共通しています。
ただし「ハシブトカラス」は、くちばしが太く、「ハシボソガラス」は細いという違いがあります。
また、「ハシブトカラス」は大都市にも生息するのに対して、「ハシボソガラス」は、大きすぎる都市には生息しないという違いもあります。
まとめ
「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、家の近くでカラスを見たときに、見分けることができるかもしれません。