この記事では、「バター」と「ギー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「バター」とは?
乳から脂肪分を分離し、固めた食品です。
日本で手に入るものは牛の乳を使用していることが一般的です。
乳脂肪分を主とする食品ですが、若干の水分やミネラルなどを含んでいます。
製品として販売されていますが、自宅で作ることができます。
作り方を簡単に説明します。
材料は生クリームとフタつきの容器です。
フタがしっかりと閉まり、中身がでないものを用意します。
容器に生クリームを入れて、フタをしっかりと閉めて激しく振ります。
容器が温まると脂肪分が溶けてしまうことがあるので、容器を冷やしながら行います。
しばらく振っていると固まりができてきます。
フタを開けて中身をかき回し、出てきた水分を取り除きます。
再度フタをして激しく振り、その後に中身をかき混ぜて水分を取り出します。
こうして出てきた固まりが、この言葉が指すものです。
牛乳は脂肪分を均一にする処理がされているので、激しく振ってもこの食品を作ることはできません。
生クリームを使用することがポイントです。
食品としては、パンに塗る、ジャガバターにする、お菓子の材料にする、炒め物に使うなどされています。
塩を加えたもの、加えていないものがあり、お菓子の材料にするときには塩を加えていないものが使われます。
乳を原料にしていますが、100gあたりのカルシウム量は15mgほどで、牛乳に比べると多くはありません。
やや黄色っぽい色をしているのはカロテンを含んでいるからです。
「バター」の言葉の使い方
乳に含まれる脂肪分を分離して固めた食品を指して使用する言葉です。
塩を使っているものも、使っていないものも、発酵させているものも、この名で呼んでいます。
「ギー」とは?
乳から脂肪分を分離して固めたものを一度溶かし、脂肪分だけを取り出したものです。
インドやネパールなどで食用や肌のケアに使用されています。
乳から脂肪分を分離して固めたものには、若干乳由来のタンパク質が含まれています。
「ギー」は一旦溶かしてから脂肪分だけを取り出しているので、きれいに分離できれば乳由来のタンパク質は含まれていません。
作り方を簡単に説明します。
「バター」を鍋に入れて火にかけ、溶かします。
量が少ないと出来上がったものが少なくなってしまうし、加熱中に焦げつきやすいので、400gほど用意をします。
だんだんと溶けてきて、表面に泡がでてきます。
このときにかき回してはいけません。
さらに加熱を続けていると水分が抜けてきます。
鍋を傾けてみて、沈殿したタンパク質が底に見えたら火からおろします。
ザルにキッチンペーパーを敷いて、そこに鍋のものをあけて漉します。
ザルを通過した液体がこの言葉が指すものです。
「バター」の言葉の使い方
「バター」を溶かして脂肪分だけを取り出したものを指して使用する言葉です。
「バター」と「ギー」の違い
乳を原料にしている点は同じです。
乳から脂肪分を分離したものが「バター」で、これには若干タンパク質が含まれています。
これを溶かして脂だけを取り出したものが「ギー」です。
まとめ
同じ原料から作られるものですが、それぞれ別のものとして扱っています。