この記事では、「キビレ」と「チヌ」の違いについて紹介します。
キビレとは?
キビレとはクロダイに似た魚で、正式名称はキチヌといいます。
また、キビレチヌと呼ばれることもあります。
西太平洋とインド洋に幅広く分布しており、内湾や河口域に多く生息しています。
日本でも北海道を除いて、本州の南から九州や小笠原諸島の近海に生息していて、暖かい海を好む魚です。
腹びれと尾びれ、尻びれが黄色いのが特徴で、秋に産卵します。
川を遡上することもあるので、川で釣れることもあります。
食用としてはあまり流通していませんが、クセのない白身の魚なので刺身にしても美味しく食べられます。
焼き魚、煮魚など幅広い料理に使えます。
チヌとは?
チヌの正式名称はクロダイで、タイ科に分類される魚の一種になります。
タイ科の中では大型で、大きいものだと70㎝にもなります。
東アジアの沿岸に分布しており、東京湾や大阪湾にも生息しています。
「クロ」という名前が付いている通り、背側と鰭膜は黒色をしています。
春に産卵しますが、チヌは成長と共に性別が変化する性質があります。
2~3歳頃までがメスで、それを過ぎるとオスになります。
ただし、性別が変わらないチヌもいます。
キビレとチヌの違い
キビレとチヌは見た目がよく似た魚で、どちらもクセのない淡泊な味をしています。
そのため見分けるのは難しいですが、最も大きな違いは鱗の数にあります。
側線の上側にある鱗の数は、キビレは3. 5枚でチヌは5. 5枚です。
キビレの鱗の方が大きく、チヌの鱗の方が小さくなっています。
また、キビレは腹びれや尾びれ、尻びれなどが黄色く、チヌは黒いです。
ただし、色は個体差があるので、見分けがつきにくいこともあります。
まとめ
キビレとチヌはよく似た魚ですが、鱗の数に違いがあります。
キビレの鱗は3. 5枚で大きく、チヌの鱗は5. 5枚で小さいです。
それからキビレは腹びれや尾びれの色が黄色く、チヌは黒っぽい色をしています。