この記事では、「イタドリ」と「オオイタドリ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「イタドリ」とは?
「イタドリ」とは、タデ科ソバカズラ属に分類されている多年草の植物のことを言います。
漢字では「虎杖」、「痛取」と表記します。
名前の由来は、「痛み取り」から来ているとも言われています。
日本、朝鮮半島、中国、台湾などに自生しています。
「イタドリ」の開花時期は7月から10月頃で、雌雄異株です。
花弁はなく、5枚の萼片で、白い花が多数咲きます。
葉は互生の単葉で、卵形をしていて、先が尖っています。
「イタドリ」の若い茎は山菜として、食用になります。
また、若葉や根茎は薬用に利用されています。
「オオイタドリ」とは?
「オオイタドリ」とは、タデ科ソバカズラ属に属している多年草の植物を表しています。
漢字表記は「大虎杖」、「大痛取」になります。
「イタドリ」よりも大形であるところから、この名前が付けられました。
日本、千島、サハリンなどに自生しています。
「オオイタドリ」は古くからアイヌの人たちに利用されてきました。
「オオイタドリ」は雌雄異株で、7月から10月頃に、萼片が5枚の、白色の花が密に多く咲きます。
葉は互生の単葉で、先が尖った卵形です。
「オオイタドリ」の若い茎は山菜に、葉は食用に利用されています。
また、根茎は薬用やサプリメントに用いられています。
「イタドリ」と「オオイタドリ」の違い
「イタドリ」と「オオイタドリ」の違いを、分かりやすく解説します。
「イタドリ」と「オオイタドリ」は近縁種同士になります。
「イタドリ」の草丈が30㎝から1. 5mであるのに対し、「オオイタドリ」は1mから4mとかなり大形です。
また、「イタドリ」の葉は長さが6㎝から15㎝ですが、「オオイタドリ」は15㎝から40㎝で、こちらもかなり大きいです。
「イタドリ」と「オオイタドリ」にはこれらのような違いが見られます。
まとめ
「イタドリ」の別称には、「スカンポ(酸模)」、「オノエイタドリ(尾上虎杖)」、「スイバ」など、多数あります。
また、「イタドリ」の英語表記は「Japanese knotweed」、「Asian knotweed」などになります。
そして、「オオイタドリ」には、「スカンポ」、「スイバ」などの別名があります。
さらに、「オオイタドリ」は英語で「giant knotweed」、「Sakhalin knotweed」などと表記します。
「イタドリ」と「オオイタドリ」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。