この記事では、「イカのゲソ」と「あたりめ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「イカのゲソ」とは?
10本のイカの足部分を使った「イカのゲソ」は、独自の手法で乾燥させた食べ物です。
この言葉の由来は、下足を「ゲソ」と呼んでいたところからでした。
日本では下駄を玄関で脱いで家の中に入るとき、客の下足(履物)を管理する下足番が、脱いだ人の履物に付ける札の紐をまとめるとき10本としていたことから、同じ数であるイカの足をゲソと表現するようになったのです。
「あたりめ」とは?
イカの胴体部分から取り除かれた内臓を省いたものを天日干しにしたり、機械によってしっかり水分を蒸発させて作るスルメを指す食べ物です。
乾燥させた後は、そのまま火に炙って食べてもいいですが、水に入れて戻す方法で食べられています。
この作り方は中国や朝鮮半島などアジア圏で採用されていた保存方法からきているもので、日本では細切りにして魚介類と混ぜ合わせて使う食べ方も一般的です。
硬いのでよく噛んで食べるか、タレに漬け込んで柔らかくして食べられています。
縁起物でもあるため鎮め物として相撲界で使われたり、収める品として結納のときも使われている食品です。
「イカのゲソ」と「あたりめ」の違い
「イカのゲソ」と「あたりめ」の違いを、分かりやすく解説します。
イカが持つ10本の足を乾燥させたものが「イカのゲソ」であり、火で炙ってそのまま食べたり、醤油やマヨネーズを付けて日本酒のおつまみとして食べられています。
長期的に保存が利くところから、縁起物として結納や相撲の鎮め物として使われています。
噛むほどイカの足の弾力ある食感が楽しめるおつまみとして人気です。
もう一方の「あたりめ」は、胴体から内臓を取り除いたイカを乾燥させたもので、硬い食感が楽しめる酒の肴として食べられています。
まとめ
同じイカを使った食品を指す言葉を2つご紹介しましたが、足を使うか、胴体部分を使っているとの違いがありますので、実際に食べ比べしてみるのも比較できる方法になるでしょう。