この記事では、「夏椿」と「沙羅双樹」の違いを分かりやすく説明していきます。
「夏椿」とは?
「夏椿(ナツツバキ)」とは、ツバキ科ナツツバキ属に分類されている落葉高木のことを言います。
樹高は10〜20m程度あり、10年目くらいから樹皮が剥がれてきます。
「夏椿」の開花時期は5月〜7月で、径が5〜6㎝の5弁花の白色の花が上向きに咲きます。
9月〜11月に、長さが1. 5〜2㎝の茶色い実がなり、5裂します。
「夏椿」はツバキやヒメシャラに似ています。
「沙羅双樹」とは?
「沙羅双樹(サラソウジュ・シャラソウジュ)」とは、フタバガキ科サラソウジュ属、またはサラノキ属に属している落葉高木のことを表しています。
樹高は30〜45m、径は1mくらいあります。
「沙羅双樹」は春に円錐花序の5弁花で、径3㎝程度の白や黄白色の花を咲かせます。
「沙羅双樹」は仏教の三大聖樹の一つです。
また、「沙羅双樹」は「平家物語」に登場しています。
「夏椿」と「沙羅双樹」の違い
「夏椿」と「沙羅双樹」の違いを、分かりやすく解説します。
日本の気候では「沙羅双樹」が育ちにくいため、寺院などでは「夏椿」を代用しています。
そのようなこともあり、日本では「夏椿」は別名で「沙羅双樹」と呼ばれることがありますが、両者は前述の通り、別の木本植物になります。
「夏椿」と「沙羅双樹」にはこのような違いが見られます。
まとめ
「夏椿」の別称には、「沙羅樹(シャラノキ」、「沙羅(シャラ)」、「猿滑(サルナメ)」などがあります。
また、「夏椿」の英語表記は「Japanese stewartia」になります。
そして、「沙羅双樹」には、「娑羅双樹(サラソウジュ・シャラソウジュ)」、「沙羅樹(サラノキ・シャラノキ)」、「娑羅樹(サラノキ・シャラノキ)」の別名があります。
さらに、「沙羅双樹」は英語で「Sal tree」と表記します。
「夏椿」と「沙羅双樹」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。