この記事では、「花梨」と「マルメロ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「花梨」とは?
バラ科ボケ属またはカリン属の植物です。
果実が多く出回る時期は10月から11月ころで、主な産地は山梨県、山形県、愛媛県です。
果実は楕円形で、熟すと黄色になります。
果皮の表面にはうぶ毛はなく、つるつるとしています。
完熟した果実は咳止めによいとされています。
中国では2000年以上も前から薬として使用されてきました。
生のままではかたく、また渋みがあって食べにくいため、果実酒やはちみつ漬けなどにして食べられています。
選ぶ際のポイントは、果皮全体が黄色く色づいていること、果皮にはりがあることです。
熟すと甘い芳香を感じます。
成分としては、カリウムを多く含みます。
「マルメロ」とは?
バラ科マルメロ属の植物です。
果実が多く出回る時期は10月から11月ころで、主な産地は長野県、青森県、北海道です。
果実の見た目が「花梨」に似ていることから、「西洋かりん」とも呼ばれています。
熟すと果皮が黄色くなります。
果皮にはうぶ毛があります。
生で食べることには向いておらず、果実酒やはちみつ漬けにして食べられています。
選ぶ際のポイントは、ふっくらと丸みがあること、果皮が黄色く色づいていることです。
熟していないものは完熟させます。
熟すと甘い芳香がします。
「花梨」と「マルメロ」の違い
「花梨」と「マルメロ」の違いを、分かりやすく解説します。
見た目が似ている果物ですが、この2つは別のものです。
前者はバラ科ボケ属またはカリン属で、後者はバラ科マルメロ属です。
果実は前者は楕円形で、後者は楕円形でややごつごつした感じがあります。
そして、前者は果皮にうぶ毛がなくつるつるしていますが、後者にはうぶ毛があります。
果実酒やはちみつ漬けにして食べられることが多く、この点は似ています。
まとめ
果実の見た目が似ていますが違うものです。
植物を分類をしたときの属や、果皮の形、うぶ毛の有無に違いがあります。