この記事では、「つくし」と「スギナ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「つくし」とは?
「つくし(土筆・筆頭菜)」とは、地下茎(ちかけい)から地上に出た胞子茎のことを意味しています。
「つくし」は春先に、さまざまな場所に生える植物で、食用にもなっています。
また、「つくし」は、穂が筆の先に似ていることから、「土筆」と言う漢字が付けられたようです。
「つくし」は他にも、「つくづくし」や「つくしんぼ」とも呼ばれています。
「スギナ」とは?
「スギナ(杉菜・接続草)」とは、「つくし」の後に、同じ地下茎から出る栄養茎のことを言います。
シダ植物門トクサ綱トクサ目トクサ科トクサ属に分類されている多年生の植物です。
緑色の細い枝のような形状をしていて、杉の葉に似ていることから、「杉菜」の漢字があてられました。
また、「スギナ」を乾燥させたものは生薬にも利用されていて、「問荊(もんけい)」と呼ばれています。
「つくし」と「スギナ」の違い
「つくし」と「スギナ」の違いを、分かりやすく解説します。
「つくし」とは、地下茎から地上に出た胞子茎のことを言います。
一方、「スギナ」は、「つくし」の後に、同じ地下茎から出る栄養茎のことを表しています。
「つくし」と「スギナ」は、同じ地下茎から地上に出たものですが、「つくし」は胞子茎のことを表し、「スギナ」は 栄養茎のことを意味しているので、この点が異なっています。
まとめ
「つくし」や「スギナ」は、どんな場所でも見られる植物です。
痩せた土地でも、繁殖力が強く、あらゆる所で群生しているのを見かけることができ、よく見かける野草の一つだと言えるでしょう。
場合によっては、「つくし」や「スギナ」は、厄介な雑草扱いになってしまっています。
しかし、身近で馴染み深い植物でもあります。
時には「つくし」や「スギナ」を観察してみることで、そこから見えてくる自然の世界を感じることができるかもしれません。