この記事では、「カモメ」と「ウミネコ」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た雰囲気を持つ「カモメ」と「ウミネコ」という2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「カモメ」とは?
「カモメ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「カモメ」は、「鴎」と漢字表記します。
「カモメ」は、「チドリ目カモメ科の鳥で、全長約45cm、背が灰色か白で、くちばしと足が黄色のもの」という意味があります。
ユーラシア大陸、北アメリカ大陸の北部に分布していて、日本には、冬鳥として、海岸や港に渡来するため、海辺で見る鳥として親しまれています。
大きさはカラスより小さく、ハトと同じくらいです。
また、「カモメ」には、「チドリ目カモメ科の鳥のうち、アジサシ類以外の総称」という意味があります。
そのため、「ウミネコ」「ユリカモメ」、「セグロカモメ」を含む、「カモメ」の仲間をまとめて、「カモメ」と呼ぶ場合があります。
ちなみに日本では約20種類ほど「カモメ」の仲間がいます。
このように、「カモメ」は、「カモメ」という種類の鳥を指す場合と、「カモメの仲間」を指す場合があることを覚えておきましょう。
「ウミネコ」とは?
「ウミネコ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ウミネコ」は「海猫」と漢字表記します。
「ウミネコ」は、「カモメ科の海鳥で、全長約48センチ程度、くちばしの先端が赤く、背に黒いまだら模様がある鳥」という意味があります。
「ウミネコ」という名前の由来は、鳴き声が猫に似ているためとされています。
青森県八戸海岸の蕪島や、島根県経島などの繁殖地は、天然記念物に指定されています。
沿岸部や干潟などに生息し、水田が多い地域では、内陸部でも生活していると言われています。
「ウミネコ」は集団繁殖地「コロニー」を形成し、草原や岩礁に皿状の巣を作ります。
また、「ウミネコ」は小魚を巣に運ぶため、いったん呑み込み、飛行中に吐き出してしまうことがあります。
そのため、「ウミネコ」の生息地近くでは、道路に落ちている魚が発見されることが珍しくないと言います。
「カモメ」と「ウミネコ」の違い
「カモメ」と「ウミネコ」の違いを、分かりやすく解説します。
「カモメ」と「ウミネコ」は、どちらもカモメ科の鳥という共通点があります。
また、「カモメ」には「カモメの仲間」という意味もあるため、「ウミネコ」をひっくるめて「カモメ」と呼ぶこともあります。
ただし、「カモメ」は、くちばしが黄色なのに対して、「ウミネコ」は、くちばしの先が赤いという違いがあります。
また「カモメ」の羽根の灰色と比較すると、「ウミネコ」の羽根の灰色は薄いという違いもあります。
まとめ
「カモメ」と「ウミネコ」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。