この記事では、「カマンベールチーズ」と「ブリーチーズ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「カマンベールチーズ」とは?
フランス北西部にあるカマンベール村を原産とするチーズのことです。
外側に白カビを付着させて熟成をさせています。
全体的に白く、柔らかな食感です。
日本で販売されているものは、丸形が多いです。
製造方法を簡単に説明します。
乳に乳酸菌を入れてから、凝乳酵素で凝固させ、ホエイを取り除きます。
このときに筒状の容器に入れます。
ホエイを取り除いてから容器から取り出し、白カビを表面に付着させます。
この状態で適温でしばらく管理をしていると、白カビがぎっしりと生えてきます。
熟成をさせたら完成です。
熟成が進むと、とろりとしてきます。
また、ロングライフタイプというものがあり、これは熟成が完了したら加熱殺菌をしているため、保存中に熟成が進むことはありません。
このまま食べることができ、ワインとの相性がよいです。
その他にも、はちみつをかける、チーズフォンデュにする、和え物に加える、サンドイッチにするなど、さまざまな食べ方ができます。
栄養成分としては、100gあたりにタンパク質18. 5g、脂質26. 1g、炭水化物0~4. 9g、カルシウム420mgを含んでいます。
乳を使用している食品なのでカルシウムが豊富です。
「カマンベールチーズ」の言葉の使い方
乳のタンパク質を凝固させてから、白カビを付着させた柔らかなチーズを指して使用する言葉です。
「ブリーチーズ」とは?
フランスのブリ地方を代表するチーズのことです。
表面に白カビを付着させています。
このチーズは、今から1000年以上も前からブリ地方で作られていたといわれています。
モー村が産地のブリ・ド・モーは、シャルルマーニュが食した、チーズの王と評価されたなど言われています。
その他ブリ地方のチーズにブリ・ド・ムランとクロミエがあり、この3つをあわせてブリ三兄弟といいます。
製造方法を簡単に説明します。
加熱殺菌した乳に乳酸菌を加え、その後に凝乳酵素を加えて凝固させます。
固まったものからホエイを取り除き、丸い筒型の容器に入れます。
水分を排出し切ったら、塩漬けにします。
これに白カビを付着させて、温度や湿度が適切に管理された場所で熟成させます。
熟成が進むと中がとろっとします。
このまま食べるだけでなく、果物やはちみつとあわせてもおいしく食べることができます。
「ブリーチーズ」の言葉の使い方
フランスのブリ地方の白カビを付着させたチーズを指して使用する言葉です。
「カマンベールチーズ」と「ブリーチーズ」の違い
使用している白カビが同じで、製法も似たようなものです。
違いは作られ始めた地域で、前者はフランスのカマンベール村、後者はフランスのブリ地方で作られはじめました。
後者の方が歴史が古いです。
まとめ
見た目が似ており、同じ白カビを使用している点が似ていますが、作られ始めた地域が異なります。