この記事では、「大和芋」と「自然薯」の違いを分かりやすく説明していきます。
「大和芋」とは?
大和芋とは、ヤマノイモ科に属する植物の芋です。
奈良で古くから栽培されてきた歴史があり、大和野菜の1つにも認定されています。
中国大陸から渡来したナガイモの一種であるツクネイモの品種とされます。
丸い形で、ゴツゴツとしているのが特徴です。
表皮が黒いものを大和芋と呼び、白いものを伊勢芋と呼び分けることもあります。
中身は白く、強い粘り気があります。
そのためとろろにして食べることも多く、奈良では卵と味噌汁で摺りなばしたとろろ汁がよく食べられています。
「自然薯」とは?
自然薯もヤマノイモ科に属する植物の芋で、ヤマノイモやヤマイモと呼ばれることもあります。
自然薯という名前は、自然に生えている芋という意味から付けられたと考えられています。
自然薯は日本が原産で、北海道から九州、沖縄まで幅広く分布しています。
また、中国や朝鮮半島などにも分布しており、元々は野生の植物でした。
地下に向かって真っすぐ伸びるのが特徴です。
自然薯はとろろにして食べるのが一般的で、麦飯にとろろをかけた麦とろ等もよく知られています。
「大和芋」と「自然薯」の違い
大和芋も自然薯もヤマノイモ科に属する植物の芋であることは共通しています。
大和芋は中国大陸から渡来したもので、自然薯は日本が原産になります。
丸くゴツゴツしているのが大和芋で、真っすぐ伸びているのが自然薯です。
ヤマノイモ科に属する芋を全てヤマイモ(山芋)と呼んだりもするので、大和芋と混同されやすい面もあります。
どちらも粘りは強いですが、自然薯の方がより強いです。
そのため自然薯はとろろに向いています。
まとめ
大和芋は中国から日本に伝わった芋で、自然薯は日本が原産の芋です。
丸くゴツゴツした形をしているのが大和芋で、長く真っすぐな形をしているのが自然薯になります。
自然薯の方が粘りは強いです。