この記事では、「緑黄色野菜」と「淡色野菜」の違いを分かりやすく説明していきます。
「緑黄色野菜」とは?
緑黄色野菜とは、りょくおうしょくやさいという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、緑色を帯びている黄色といった意味の緑黄色の漢字に、食用とする植物といった意味がある野菜の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ緑黄色野菜は、ベータカロチンを豊富に含んだ野菜の総称を表すのです。
「緑黄色野菜」の言葉の使い方
緑黄色野菜は野菜の中で、ベータカロチン含有量が豊富な物に対して使われる言葉となっています。
原則としては100g当たりのベータカロチン含有量が、600μg以上の野菜に対してこの緑黄色野菜という言葉が使用されているのです。
具体的には、ニンジンやほうれん草、カボチャにニラ等の野菜が含まれます。
ただしベータカロチンの含有量が600μgに満たない野菜でも、トマトやピーマンさやいんげん等の様に使用頻度や摂取量が多い物はこの緑黄色野菜に含まれるのです。
「淡色野菜」とは?
淡色野菜は、たんしょくやさいという読み方をする言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、淡い色の総称という意味を持つ淡色の文字に、食用として用いられる植物の総称といった意味を所有する野菜の文字を加える事で完成した言葉です。
以上の事から淡色野菜は、ベータカロチンの含有量が少なめの野菜を示します。
「淡色野菜」の言葉の使い方
淡色野菜は、基本的に100g当たりのベータカロチン量が600μg未満の野菜に対して用いられる言葉です。
文字表記をみると淡い色合いの野菜を表するのではないか、と考える人も少なくないのですが、実際は色の濃淡による区分ではありません。
あくまでベータカロチンの含有量に焦点を当てた分類であり、タマネギやキャベツ、大根に白菜といった野菜に対して用いられる言葉です。
「緑黄色野菜」と「淡色野菜」の違い
緑黄色野菜と淡色野菜の表記された文字比較を行えば、直ぐに緑黄と淡という漢字の違いに気付く事が出来ます。
ただしその後は、色野菜という形で同じ漢字が続く事になる上に、双方共に野菜の種類に関連した言葉である点が厄介な部分です。
所が文字の違いにより、表現する意味合いにも違いが生まれています。
まず緑黄色野菜は、例外は見られるものの原則的には100g当たりのベータカロチンの含有量が600μg以上の野菜に対し使われる言葉です。
一方の淡色野菜は、逆に100gに含まれるベータカロチン量が600μg未満の野菜に対して用いられる言葉となっています。
まとめ
2つの言葉は、色野菜という共通の漢字が多くあるだけでなく、共に野菜の分類を示す言葉です。
ですが漢字の違いもある事から、表す意味にも相違点を発見する事が出来ます。
ちなみに緑黄色野菜は、幾つかの例外は見られるものの基本的には、100g当たりに含まれるベータカロチン量が、600μg以上の野菜を表現する言葉です。
対する淡色野菜は、100g当たりのベータカロチン量が600μg未満の野菜を示す言葉となっています。