「あんみつ」と「みつ豆」の違いとは?分かりやすく解釈

「あんみつ」と「みつ豆」の違い食べ物・飲み物

この記事では、「あんみつ」「みつ豆」の違いを分かりやすく説明していきます。

「あんみつ」とは?

あんみつは、漢字で餡蜜と書く言葉です。

文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、小豆やいんげんといった豆類を煮て潰した上で砂糖等を加えた物やあんこといった意味のあんの文字に、甘さのある液汁といった意味があるみつの文字を加える事で誕生した言葉となっています。

以上の事からあんみつは、みつ豆にあんを盛った食べ物を表すのです。


「あんみつ」の言葉の使い方

あんみつは、賽の目状に切った寒天に、茹でた赤エンドウ豆、餡子等を加えて出来た和菓子に対して使われる言葉となっています。

餡子だけでなく、黒蜜等も掛けられる事から基本的には甘さのある和風デザートという位置付けです。

とはいえ生クリームやアイスクリームを足したクリームあんみつや、フルーツをのせたフルーツあんみつ等、様々なバリエーションでこのあんみつという言葉が使用されています。


「みつ豆」とは?

みつ豆は、漢字で蜜豆という書き方も可能な言葉です。

文字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、蜂蜜の様に甘いものといった意味を持つみつの文字に、マメ科植物の種子で食用にする物の総称という意味を有する豆の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそみつ豆は、赤エンドウ豆や寒天を使用して作られた、和風の甘味やデザートの1種を示すのです。

「みつ豆」の言葉の使い方

みつ豆は、立方体に細かく切った寒天と赤エンドウ豆等に、黒蜜や糖蜜を加えて作られる和菓子を表現する言葉として用いられています。

元々は夏の食べ物として俳諧の季語になっていましたが、今では季節を問わず食べる和菓子として定着しているのです。

バリエーションも幾つかあり、生クリームやアイスクリームといったクリーム類を足した場合にはクリームみつ豆と呼ばれ、切り分けたフルーツを足した際には、フルーツみつ豆といった形でこの言葉を使用して示されたりします。

「あんみつ」と「みつ豆」の違い

あんみつとみつ豆の文字表記を見比べれば、あんと豆という文字の違いに気付く事が可能です。

ですが漢字で蜜と書くみつの文字は共通している上に、どちらも和菓子を表す言葉となっています。

ただし文字の違いから、表す意味合いにも違いが生じているのです。

というのもみつ豆は、賽の目状に切った寒天と赤エンドウ豆に黒蜜等を加えるのが基本のお菓子を表す言葉となっています。

あんみつは、そんなみつ豆に餡子を加えた物に対して用いられる言葉となっているのです。

まとめ

2つの言葉はどちらも、みつという言葉が使用されており、文字通り蜜を使用した甘い和菓子を示す言葉となっています。

加えて基本的に立方体に切った寒天と茹でた赤エンドウ豆に、黒蜜を加えるといったかなり似通った和菓子です。

ただしあんみつは、あんという言葉が付いている事でも分かる様に、そこに餡を足して出来た和風のデザートとなっています。

なので餡子がのせられている物があんみつで、のせられていない物がみつ豆という事になるのです。