この記事では、「ありふれる」と「ありきたり」の違いや使い方、例文を分かりやすく説明していきます。
「ありふれる」とは?
どこにでもある同じようなものを「ありふれる」と言い、特徴もないごく普通の見た目、物を指します。
さほど珍しくもなく、人の気を引くこともないものは個性も独創性もないつまらないものとして受け止められるため、人の印象にも残りません。
周囲に溶け込んでしまうほど平凡な人や、数多くある物で希少性が低い物体に対して「ありふれる物でつまらない」と見る人をがっかりさせます。
いつも同じことばかり言う者に対しては「ありきたりなことばかり言う人」と主張しないように感じますし、似たような服ばかり着ているときは「ありきたりな服を着る」とその個性のなさを表すわけです。
「ありきたり」とは?
もうすでにあるものなので、とくに珍しいとは感じないものを「ありきたり」と言い、たいして興味をひきつけられないものであることを指します。
すでに世間に多く出回っており、たいして目を向けるだけの価値もないものに対して使われています。
ごくありふれているものであるため、新鮮味がなく、刺激も感じられない状況にも当てはまります。
元々は「在り」【あり】と「来たる」【きたる】を掛け合わせた言葉であり、「今まで通りであること」が言葉の原義が転じて「珍しくないこと」を指す言葉になりました。
言葉の使い方としては「ありきたりの発想で困る」「ありきたりの料理ばかりでつまらない」と日常生活で使われています。
「ありふれる」と「ありきたり」の違い
「ありふれる」と「ありきたり」の違いを、分かりやすく解説します。
同じようなものばかりが世の中に出回っている状態を「ありふれる」と言い表し、もう刺激も何も感じられない物を指す言葉です。
一方の「ありきたり」は、今までどおりで新しい発想は感じられない考え方や行動を表し、少しも珍しくないさま、行為などに対して使われているという違いあり、面白さもなく、斬新な発想ができない平凡な人に当てはまる言葉でもあります。
「ありふれる」の例文
・『彼氏はありふれたことばかり言うのでつまらない男性に感じるので結婚をためらってしまう』
いくら好きな人であっても、いつも同じことばかり言う人はまんねりを感じ、刺激がないので結婚しても飽きてしまいそうと感じてしまうわけです。
・『嫁の作るありふれた食事に正直うんざりする私は自分で作ることにした』
料理を作るのがうまい女性と結婚したというのに、いつも同じものばかり作るのでがっかりした人は自分で作るため料理教室に通う人もいます。
「ありきたり」の例文
・『ありきたりの祭りばかりで面白みがないので、人々に飽きられるのは時間の問題だろう』
ありきたりの展開の発想ばかりでは、いくら人々が集まったとしても飽きられてしまうので、展開の発想を変えることが大事なのです。
・『毎週ありきたりの展開で見飽きたが、次は面白い展開になるだろうと期待して視聴してしまう』
いつも同じような展開ばかりで見飽きたドラマや歌番組であっても、今度こそは面白くなるだろうと期待して観るわけです。
まとめ
どちらも今までと同じような発想やデザインである物に対してがっかりするときに使われている言葉ですが、「ありふれる」は同じようなものが巷に数多く出回っている物や言葉など幅広く使えますが、「ありきたり」は同じようなものばかりで個性も魅力もない発想や行動を表す言葉と覚えておくといいでしょう。