イタリア料理に出てくる「フォカッチャ」は「パン」とどこが違うのでしょうか。
この記事では、「フォカッチャ」と「パン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「フォカッチャ」とは?
「フォカッチャ」はオリーブやハーブで風味付けした、イタリアの「パン」です。
「フォカッチャ」は、強力粉に水、イースト(酵母)を加えてパン生地を作り、平たく伸ばして所々に指で穴を開けてからオリーブオイルを塗って焼きます。
石窯などで焼いて作ることから、イタリア語で「火で焼く」という意味の“Focaccia”(フォカッチャ)と呼ばれるようになりました。
「フォカッチャ」はイタリアジェノヴァ地方の郷土料理で、円形や四角にかたどられた平たいパンは、ピザの原型になっているともいわれます。
ハーブやオリーブオイルの風味が付いていてそのままおつまみとして食べたり、具を挟んでサンドイッチにして食べたりします。
また、生地にはドライトマトやオリーブなどを練り込んで焼くこともあります。
日本でも、イタリア料理店をはじめパン屋などで見かけるようになりました。
「パン」とは?
「パン」は、小麦粉などの穀物粉で作った生地を発酵させてから焼いて作る食品の総称です。
「パン」という呼び方は、ポルトガル語の「パン」に由来します。
一般的な「パン」は、強力粉(小麦粉)に水、酵母などを加えてこねたパン生地を発酵させて膨らませ、オーブンなどで焼いて作ります。
また、酵母を使わず発酵させずに焼くもの、小麦粉以外の穀物粉でパン生地を作るもの、焼かずに蒸したり揚げたりして加熱するものなど、世界各国にさまざまな種類の「パン」が発展しています。
パンは非常に歴史の古い食品で、古代メソポタミアではすでに小麦や大麦の粉で「パン」の原型が作られていました。
その後ヨーロッパに「パン」が伝来してからは製法が大幅に発達し、世界中に主食として普及しています。
日本には、安土桃山時代にポルトガルから渡来しました。
日本は米食の文化が根付いているため、パン食はあまり浸透しませんでしたが、明治時代にパンとあんこを組み合わせた日本独自の「あんパン」が誕生してからは、菓子パンや総菜パンが次々と開発されるようになりました。
「フォカッチャ」と「パン」の違い
「フォカッチャ」と「パン」の違いを、分かりやすく解説します。
「パン」は、小麦粉などの穀物粉に酵母などを加えて発酵させてから焼いて作る食品の総称。
世界中で主食として食べられている重要な食糧です。
「フォカッチャ」はイタリアのジェノヴァ地方で発祥した、オリーブオイルやハーブで風味付けした平べったいパンを指します。
つまり「フォカッチャ」は「パン」の一種ということになります。
まとめ
「パン」は、世界中で主食として普及している小麦粉から作られた食品、イタリアの「フォカッチャ」は「パン」の一種です。
ジェノバ生まれの「フォカッチャ」はピザ生地の原型になっているともいわれています。