この記事では、「豚汁」と「けんちん汁」の違いを分かりやすく説明していきます。
「豚汁」とは?
豚肉と野菜を具材とし、味噌で味付けをした汁物のことです。
具材が多く、豚肉を使用していることが特徴です。
豚肉といっても、大きな塊のものや薄く切られているものがありますが、この料理には薄切りを使用します。
野菜は、ごぼう、にんじん、玉ねぎ、大根などが使用されることが多いです。
根菜を中心にした野菜が使われ、ほうれん草や小松菜などの葉物野菜はあまり使用されません。
野菜には食物繊維が多く含まれており、具だくさんのこの料理を食べることで食物繊維を多く摂ることができます。
また、豚肉にはビタミンB1やタンパク質が多く含まれています。
作り方を簡単に説明します。
豚肉は一口大、大根はいちょう切り、にんじんは半月切り、ごぼうはささがきにします。
その他にも、長ネギやこんにゃくなどを入れてもよいです。
鍋に油をひいて豚肉を炒めます。
火が通って色が変わってきたら野菜を入れてさっと炒めます。
水を加えてひと煮たちさせた後、火をとめて味噌を溶かします。
だしをとれるのであれば、昆布だしやカツオだしなどを使用します。
顆粒だしを使用してもよいです。
「豚汁」の言葉の使い方
豚肉と野菜を具材にして、味噌で味付けをした汁物を指して使用する言葉です。
必ず豚肉が入っています。
野菜はどのような種類を使っていても、豚肉が入っていて味噌で味付けされている汁物なら、この名で呼ぶことができます。
「けんちん汁」とは?
豆腐や野菜などの具材を油で炒め、すまし汁仕立てにした料理のことです。
具材には、にんじん、ごぼう、大根などの野菜や豆腐が使用されます。
精進料理として作られたといわれており、動物性食品は使用しません。
豚肉や鶏肉といった肉はもちろん、カツオだしも使わずに作ります。
動物性食品を摂取しないと、タンパク質が不足することがあります。
この料理には豆腐が加えられており、大豆のタンパク質を摂取できます。
具材は一度油で炒めます。
ごま油を使用すると香りがよくなります。
作り方を簡単に説明します。
にんじん、大根、ごぼうなどの根菜類は乱切りにします。
こんにゃくは薄切りにします。
里芋やしいたけなどを入れてもよいです。
鍋に油をひいて、野菜やこんにゃくなどを炒めます。
次に水、醤油、だし、料理酒を加えて煮ます。
火が通ったら崩した豆腐を加えてさっと火を通し完成です。
もともとはすまし汁なのですが、味噌仕立てにすることもあります。
「けんちん汁」の言葉の使い方
具材に炒めた豆腐や野菜などを使用したすまし汁を指して使用する言葉です。
味噌を加えたものも、この名で呼ぶことがあります。
「豚汁」と「けんちん汁」の違い
似たような具材を使用し、似たような作り方をしていますが、2つは違うものです。
大きな違いは豚肉が入っているか、入っていないかです。
「豚汁」には豚肉が入っています。
まとめ
2つの大きな違いは、肉を使用しているか、していないかです。