「多面的」と「総合的」の違いとは?分かりやすく解釈

「多面的」と「総合的」の違いとは?言葉の違い【2語】

この記事では、「多面的」「総合的」の違いを分かりやすく説明していきます。

「多面的」とは?

「多面的」「ためんてき」と読みます。

「多面的」には「もののあり方や見方が、いろいろな方面にわたっている様子」という意味があります。

1つの物事には様々な側面があり、様々な見方があり、一面的ではないという前提があります。

例えば、1人の人の魅力を判断する時、容姿が整っているというだけでなく、思いやりがある、話が面白い、足が速い、英会話が上手などの、様々な側面があるのではないでしょうか。

このように、様々な側面を見て、魅力を語るようなとき、「多面的な魅力を感じる人」などと表現することができます。


「総合的」とは?

「総合的」「そうごうてき」と読みます。

「総合的」「個々の物事を一つにまとめる様子」という意味があります。

例えば、人事部が人材を採用する時、「学歴」「容姿」「年齢」「人柄」などの様々な個々の要素を見ることになります。

そして、それらの要素を一つにまとめて判断しようとするとき、「総合的に判断して、人材を採用する」という文章にすることができます。

他にも、「総合的な意見」「総合的に検討する」などという言い回しを使うことがあります。


「多面的」と「総合的」の違い

「多面的」「総合的」の違いを、分かりやすく解説します。

「多面的」は、もののあり方や見方がいろいろな方面にわたっている様子を意味するのに対して、「総合的」は、ここの物事を一つにまとめる様子を意味するという違いがあります。

例えば、1人の人材を採用する時、その人に備わっている様々な要素を見て判断しようとするとき、「多面的に判断する」という言葉を使い、その人に備わっている様々な要素をまとめて判断する場合は「総合的に判断する」という言葉を使うことになります。

まとめ

「多面的」「総合的」の違いについて見てきました。

2つの言葉には明確な違いがあることが分かりました。

「多角的」「総合的」という言葉を使う時、意味の違いを知ったうえで使い分けてみてはいかがでしょうか。