この記事では、「お願いします」と「お願いいたします」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お願いします」とは?
「お願いします」とは、「相手へ依頼すること」や「相手へ希望すること」、「相手へ要望すること」という意味を表す「お願いする」を丁寧語になおした言葉です。
「お願いします」の使い方
「お願いします」は丁寧語として使われています。
「お願いいたします」とは?
「お願いいたします」とは、「相手へ依頼すること」や「相手へ希望すること」、「相手へ要望すること」という意味を表す「お願いする」の謙譲語です。
「お願いいたします」は「願う」に謙譲の接頭辞「御(お/ご)」をつけ、同じく「する」の謙譲語「いたす」と丁寧の助動詞「ます」を添えた表現です。
したがって、「お願いいたします」は「(相手へ)お願いする」という自分の行為をへりくだることで相手への敬意を表しているのです。
「お願いいたします」の使い方
「お願いいたします」は謙譲語として使われています。
「お願いします」と「お願いいたします」の違い
「お願いします」と「お願いいたします」はどちらも敬語表現になりますが、二語には大きな違いがあります。
まず、「お願いします」は丁寧語になるので、相手を選ばず一定の敬意を表することができますが、逆に尊敬語や謙譲語に比べると敬意が薄い印象を受けます。
対して、「お願いいたします」は謙譲語なので、「お願いします」よりもさらに丁寧、かつ敬意を込めた表現になります。
「お願いします」の例文
・『恵まれない子供たちのために募金をお願いします』
・『点呼の際、名前を呼ばれたら挙手をお願いします』
「お願いいたします」の例文
・『期限内までの書類の返送をお願いいたします』
・『明日のミーティングでは何卒よろしくお願いいたします』
まとめ
「お願いします」は丁寧語であり、「お願いいたします」は謙譲語ということでした。