この記事では、「おります」と「あります」の違いを分かりやすく説明していきます。
「おります」とは?
「おります」とは人や動物などが存在していることを敬語で表現した言葉です。
その場所に存在している留まっているという意味の居るを謙譲語にした言葉がおるで、それに丁寧語の助動詞であるますを付けた敬語が「おります」となります。
大元となる居るという言葉は人や動物などの生き物にしか使われない言葉なので、居るを変形させてできた「おります」も人や動物などの生き物にしか使いません。
「あります」とは?
「あります」とはなにかが存在していることを丁寧に表現した言葉です。
存在しているという意味のあるに丁寧語の助動詞のますを付けた言葉になります。
「あります」は物質的に存在しているものに対しても使いますが、知識や経験など概念的なものが存在している場合にも使える言葉です。
存在しているものに対しては幅広く使える言葉ですが、生き物が存在していることは居るという言葉がありそちらを使うのが一般的なため、基本的に「あります」は生き物以外に使われる言葉になってます。
「おります」と「あります」の違い
「おります」と「あります」の違いを、分かりやすく解説します。
生き物が存在していることの敬語表現が「おります」で、何かが存在していることの敬語表現が「あります」です。
「おります」は生き物にしか使われない言葉ですが、「あります」は物質的であっても概念的であっても存在しているものであれば生き物以外のあらゆるものに使われます。
まとめ
生き物が存在しているなら「おります」で、それ以外の何かが存在しているなら「あります」と分ければ両者の使い分けは問題ありません。
一応意味的には「あります」は生き物も含めますが、実用的には生き物は「おります」が使われるので、「あります」はそれ以外が存在していることを指す言葉として扱われています。