「価額」と「価格」の違いとは?分かりやすく解釈

「価額」と「価格」の違いとは?金融・経済

この記事では、「価額」「価格」の違いを分かりやすく説明していきます。

「価額」とは?

「価額」とはモノを客観的に評価した上での値段です。

モノの値段は仕入れにかかったコストであったり需要であったりなど様々な要素で左右されますが、現実についている値段は別として実際にはどれだけの価値があるかを客観的に見定めた数値が「価額」となります。

例えば物はいいけれどセールで安売りされているなら値段よりも「価額」は高いですし、新しい家電が3万円で売られていても他メーカーの1万円の家電よりも性能が悪いなら新しい家電の「価額」は1万円以下です。

このように実際の値段とは関係なく客観的に見たモノの価値が「価額」と言えます。


「価格」とは?

「価格」とはモノに対して実際に付けられている値段です。

売る側もしくは買う側が提示した金額が「価格」になります。

それに本来どれくらいの価値があるかも「価格」には影響しますが、実際に売る際の値段設定は基本的に自由に決められるので「価格」は安定しないことが多いです。

需要が高いから高めの値段で売ることもあれば、いつまでも売れないから値段を下げるなど「価格」は売り手の事情で簡単に変わります。


「価額」と「価格」の違い

「価額」「価格」の違いを、分かりやすく解説します。

モノを客観的に評価した場合に付けられる適正な値段が「価額」で、売買されているモノに実際についている値段が「価格」です。

「価額」は変動する要素が少ないのである程度安定しているものですが、「価格」は需要や供給を始め変動する要素が多く売り手の気分次第でも変動するので不安定なことも多いでしょう。

まとめ

客観的に評価した価値が「価額」で実際の取引に使われている値段が「価格」と考えれば両者の違いは理解しやすいでしょう。

「価額」「価格」を左右する一つの要素ではありますが、それ以外にも値段を左右する要素は多いので「価額」通りの「価格」になっているものは多くありません。