皆さんは「セミナー」と「シンポジウム」と「フォーラム」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。
いろいろな企業や団体が主催するイベントのような印象を受けるかもしれませんが、どのような意味があるかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「セミナー」と「シンポジウム」と「フォーラム」の違いを分かりやすく説明していきます。
「セミナー」とは?
「セミナー」とは大学の教育方法の1つで「教授や講師・先生の指導の下で学生たちが集まって行う共同研究や演習のこと」を指しています。
また、大学だけでなく企業や団体が実施するケースもあります。
「セミナー」の例文
「セミナー」の例文は以下のようなものが挙げられます。
・『田中教授のセミナーは本当に勉強になりますね。奥私の視野がすごく広がった気がしています』
・『セミナーを受けて資格の重要性がよく理解できました。これから合格するように頑張るつもりです』
「シンポジウム」とは?
「シンポジウム」とは「1つの問題について数人の人たちが異なる面からさまざまな意見を述べ合って質疑応答を繰り返しなから進めていく形式の討論会のこと」を指しています。
「シンポジウム」の例文
「シンポジウム」の例文では以下のような文章で使われています。
・『半年後に新規ビジネスについてのシンポジウムを開催しようかと考えているのですが、まだ会場が見つかっていないんです。どうしましょうか?』
・『シンポジウムに出席頂く先生型の同意をもらうことはできているのでしょうか?』
「フォーラム」とは
「フォーラム」は「集団での討論を行うこと」や「討論の場」という意味で使われている言葉で用いられています。
「フォーラム」の例文
「フォーラム」の例文を見ると、以下のようなものが見られます。
・『今回のフォーラムはあの企業が後援しているんだ。かなり充実した内容だと思われるな』
・『フォーラムではかなり活発な意見が交わされたのです。これほど充実した内容はこれまであまり記憶がないな』
「セミナー」と「シンポジウム」と「フォーラム」の違い
ここで「セミナー」と「シンポジウム」と「フォーラム」の違いについて見ていくことにします。
「シンポジウム」は特定のテーマについて多角的な知見を得るための「意見交換の場」としての意味合いが色濃く出ていますが、これに対して「フォーラム」は意見を交換するだけでなく「結論を求める場」としての要素が強い点が異なっています。
これら「シンポジウム」と「フォーラム」と比べて、「セミナー」は「1つのテーマに対して話し手が、知見や研究結果を参加者・聴衆者に向けて講演し、参加者が共同研究や演習する」という意味があります。
このように講師の講義内容を元に参加者が共同で物事を進める点が異なっていると言ってもいいでしょう。
まとめ
ここまで「セミナー」と「シンポジウム」と「フォーラム」の意味や違いを説明してきましたが、よく似ているように思えていても、実際にはかなり異なる用語です。
このように形式の異なるイベントの性質を理解することで自己研鑽の参考にしてください。