とても肌触りが良い生地の代表とも言えるのが、「ビロード」と言われているものです。
それでは、この「ビロード」とはどういう意味でしょうか。
また、「ベロア」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「ビロード」と「ベロア」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ビロード」とは?
「ビロード」とは、表面が起毛になっていて輝きが美しい生地のことを指す言葉です。
「ビロード」とはポルトガル語あるいはスペイン語から来ている言葉で、同じものを英語では「ベルベット」といいます。
華やかにみえるので、フォーマルドレスなどにも多く使われています。
「ブルーベルベット」という歌や映画も有名です。
「ベロア」とは?
「ベロア」とは、表面が起毛になっていて、とてもきやすい生地のことを指す言葉です。
肌触りがよいので普段着やパジャマなどにも使われています。
「ビロード」と「ベロア」の違い
「ビロード」と「ベロア」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、表面に起毛がある特殊な生地のことであるのは同じで、場合によっては同じものを指すこともありますが、基本的に原材料が違うというのが一般的な見方です。
つまり、「ビロード」あるいは「ベルベット」は、シルクやレーヨンなどのしなやかで光沢がある繊維で作られているのに対して、「ベロア」はコットンやポリエステルなどの光沢があまりない繊維で作られています。
この違いによって、「ビロード」を用いた洋服は、身につけるとドレープの美しさと輝きが際立って見えるのに対して、「ベロア」素材の洋服は肌触りが良いという特徴があります。
他にも織物と編み物の違いであるとか、起毛の作り方に違いがあるという見方もあるようですが、それは両者を区別する絶対的な決め手にはならないというのが一般的です。
まとめ
この記事では、「ビロード」と「ベロア」の違いを、解説してきました。
これらの生地に特徴的な起毛の作り方としては、2つの方法があります。
1つはタオルのようなパイルを作った後でそのループを切断する方法。
2つめは2つのベース生地を縫い合わせたものを真ん中で切断するという方法です。