この記事では、「万一」と「万が一」の違いを分かりやすく説明していきます。
「万一」とは?
1万分の1のようなめったに無いことを指す言葉で「万一の事故にも安心して対応できるように」などと使うことができます。
基本的にはネガティブなこと、起きてほしくないことに使うことが多いですが「万一宝くじが当選したら」などのような使い方も出来なくはありません。
めったに無いことということを指すため「万一持っている人がいる本」というような発行部数や販売数などで数値的にある程度推察できることに対して使うことはあまりしない言葉で、「1万人に1人が読んでいる本」というような言い回しになります。
現実的には「1万人に1人が読んでいる本」は12000部程度となり数値的なインパクトにはならないためあまり使われていません。
「万が一」とは?
万一同様1万分の1のように発生確率が低いことを指す言葉で、使い方もほとんど同じ言葉で、どちらかと言うとネガティブなことに使われますが、万一と比較した場合、万が一の方がより強調した意味合いがあると言えます。
ただし同一の文章で万一と万が一を使うというケースはほとんどないでしょう。
「万が一製品に不備があった場合は下記の連絡先に連絡の上」など商品の不備に関しては「万一」より「万が一」の方が多く使われている傾向があります。
危険や不備などについて念を押す際に使われる言葉とされています。
「万一」と「万が一」の違い
「万一」と「万が一」の違いを、分かりやすく解説します。
「万一」と「万が一」はめったにないこと、まれにあることと言う意味では共通している言葉ですが、万が一のほうがより強調された意味で、警告や警戒の意味でも使うことがあり、文章では万が一の方が多く見られるということができます。
「万が一の事故に備えて」「万が一失敗した場合は」など重大性が万が一という言葉のほうが現れているということになります。
意味は近いものの、万一の方が「万一当たりだったらどうする」などのように口語的と言えます。
かしこまった場やお客さんに伝えるというケースではほぼ万が一ということのほうが多くなり、強弱が万が一と万一で若干異なるものの同一の会話内で意識して使い分けるほどの差はなく、誰もが差がわかるほどの違いのある言葉とはいい難いものがあります。
とは言え、万が一の方が強調した言葉であり、警告や不備にも使う言葉であり、万一は特に警告などなくめったに無いことを指すという使い方ができます。
まとめ
「万一」と「万が一」はめったに無いことという意味合いを持っていますが、万が一の方が念を押す意味合いが強くなっています。
商品などでの注意事項で使われるケースが万が一という言葉ではあるため、目にするケースが多いのが万が一ということもできます。
万一の方が普通の会話などで使えるカジュアルな言葉であるという部分もあります。