この記事では、「フランボワーズ」と「カシス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「フランボワーズ」とは?
「フランボワーズ」とは、バラ科キイチゴ属に分類されている落葉低木で、その中のいくつかの種、または総称を表しています。
「ヨーロッパキイチゴ」を指す場合もあります。
「フランボワーズ」はフランス語で、「framboise」と表記します。
原産はヨーロッパ、北アメリカで、16世紀頃にイギリスで栽培が始まりました。
「フランボワーズ」の樹高は1〜1. 5mくらいあります。
葉は緑色、互生の奇数羽状複葉で、縁は鋸歯になっています。
「フランボワーズ」の開花時期は4月から6月頃で、5弁花の白色の花が咲きます。
6月から7月、10月から11月頃に、径1〜2㎝の実がなります。
「フランボワーズ」の果実は、生食やジャムなどの加工食品になります。
「カシス」とは?
「カシス」とは、スグリ科スグリ属に属している落葉低木のことを意味しています。
フランス語の表記では、「Cassis」になります。
ヒマラヤ、ヨーロッパが原産と言われており、日本へは明治時代に渡来しました。
「カシス」の樹高は1. 5m程度です。
開花時期は4月から5月頃で、黄緑色や白っぽいクリーム色の花が咲きます。
蕚片は黄緑色や濃いピンク色で目立ちます。
7月から8月頃に、径が0. 8〜1㎝程の実がなります。
「カシス」の果実はジャムやゼリーなどの加工食品になっています。
「フランボワーズ」と「カシス」の違い
「フランボワーズ」と「カシス」の違いを、分かりやすく解説します。
「フランボワーズ」はバラ科キイチゴ属の落葉低木の中で、いくつかの種、あるいは総称を表しています。
一方、「カシス」はスグリ科スグリ属の落葉低木の一つです。
また、「フランボワーズ」の果実は赤や紫色などですが、「カシス」のそれは黒っぽい濃い紫色をしています。
「フランボワーズ」と「カシス」にはこのような違いが見られます。
まとめ
「フランボワーズ」の別称には、「ラズベリー」、「覆盆子(フクボンシ)」などがあります。
また、「フランボワーズ」の英語表記は「raspberry」になります。
そして、「カシス」には、「ブラックカラント」、「クロスグリ(黒酸塊)」、「クロフサスグリ(黒房酸塊)」の別名があります。
さらに、「カシス」は英語で「Blackcurrant」と表記します。
「フランボワーズ」と「カシス」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。