この記事では、「いりごま」と「すりごま」の違いを分かりやすく説明していきます。
「いりごま」とは?
ごまを炒ったものです。
ごまは、「胡麻」と書き、ゴマ科ゴマ属の一年草になります。
紀元前3500年頃のインドが、栽培ゴマの発祥地とされています。
外側の皮の色によって、白ゴマ、黒ゴマ、黄ゴマ(金ゴマ・茶ゴマともいわれる)などの種類があります。
収穫したごまを洗い、乾燥させたものを生ごま(洗いごま)といい、それを炒ったものが、「いりごま」と呼ばれます。
日本では、白、黒、黄(茶・金)のいりごまが販売されています。
生のごまは、乾燥させているとはいえ、そのまま食べることはあまりありません。
炒る、擂る(する)、切る、練るなどの加工を行うと、ごまの栄養を吸収出来るようになります。
家庭でいりごまを作るときには、生ごまをフライパン等に入れ、弱火にかけ、きつね色になるものや、はじけるごまが出るまで炒ります。
「いりごま」の言葉の使い方
名詞として、「いりごまを振りかける」などと、使います。
「すりごま」とは?
「いりごま」の粒を潰しながら擂ったものです。
家庭で作るときには、すり鉢とすりこぎ棒を使い、いりごまをすりあげていきます。
すり鉢がない場合には、いりごまをビニール袋等に入れ、口を閉じてから、麺棒などで潰していきます。
何度も麺棒を転がしていくうちに、いりごまから油が出て、すりごまになっていきます。
また、フードプロセッサーで作ることもできます。
「すりごま」の言葉の使い方
「あのお店では、すりごまを入れ放題です」などと、使います。
「いりごま」と「すりごま」の違い
違いは、ごまの加工方法です。
生ごまはそのままでは栄養の吸収がよくないので、熱を加えて食べます。
「いりごま」は、炒っただけの粒状のもので、「すりごま」は、いりごまをすったものになります。
ごまの皮は固く、体内で栄養を吸収することが難しいため、「すりごま」の方が、栄養の吸収率は良くなります。
賞味期限は、いりごまの方が長くなります。
まとめ
いりごまとすりごまの栄養は同じですが、吸収率に違いがあります。
いりごまは、プチプチとした食感、すりごまは、ごまの風味を楽しめるなどの利点があります。