長い人生の中、お金が大きく動く場面というものは多岐にわたります。
銀行でローンを組んだり、金融会社からお金を借りたり、投資で莫大な富を得たり。
そんなとき頻繁に使われる金利や利回り、利率といった言葉。
これらみっつはよく似ていますが、実はそれぞれ異なった意味を持っています。
この記事では、「金利」と「利回り」と「利率」の違いを分かりやすく説明していきます。
「金利」とは?
金利とは簡単に言うと「お金を借りた人が借りたお金に対して支払う利子の割合」のことです。
消費者金融などの広告で、よく金利○○%と表記されているのを見たことがあるかと思います。
もしあなたが100万円借りたとして、金利が5%なら105万円にして返さなければいけないということです。
金利はお金を借りることへの手数料という認識でいいでしょう。
クレジットカードでの分割払いやリボ払いにも金利がかかってくるので、元金に対していくら上乗せして返さなければいけないのかしっかり理解してから利用した方がいいかもしれません。
「利回り」とは?
利回りとは「投資にかけた元金に対する収益の割合」のことです。
つまり投資したお金が運用した年数に対して何パーセント増えたかを表す利率を示したものです。
年利10%なら100万円分の投資が一年後110万円まで増えるということです。
この収益には利息だけではなく、投資した商品を売却した際に得られる売却損益というものも含みます。
「利率」とは
利率も利回りと同じく「元金に対して増えた利息の割合」のこと言います。
しかし利率は基本的に債券や預金に対して使われる言葉なので、投資信託では利率とは言いません。
定期預金などをすると、毎年銀行ごとの金利率に合わせた額(利息)が銀行から振り込まれます。
この預けた元金に対し増えた利息額のパーセンテージが利率です。
利率が高い銀行に預ければ、同じ預金額でもより多くの利息が受け取れるということです。
利子と利息
金利では元金に対し増えた支払い額のことを「利子」と言いますが、利回りや利率では「利息」と言われています。
このふたつは「借りたお金の使用料として借りた人に支払うお金のこと」という同じ意味を持っており、ただ場面によって使い分けがされています。
簡単に言えば「お金を借りた際に支払う対価→利子」で、「お金を貸した際に受け取る対価→利息」です。
自分が借りた側か貸した側かによって変わってくるというわけです。
例えば消費者金融でお金を借りた際に、手数料として払った金利分のお金は「利子」です。
そして銀行から預金の金利分支払われるのは「利息」です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
利用する店舗や場面によっても金利や利回り、利率というものは大きく変わってきます。
ローンを組んだり投資を始める際はこういった元金に対してかかってくる様々なお金があるということを念頭に置いて、まずはしっかり調べてからはじめてみることをおすすめします。