「事情」と「 都合」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「事情」と「 都合」の違い生活・教育

この記事では、「事情」「都合」の違いを分かりやすく説明していきます。

「事情」と「都合」の違い

「事情」「都合」の違いについて紹介します。


「事情」と「都合」の使い方の違い

「事情」は、「ものごとがある状態に至るまでの理由や経緯のこと」に使われます。

どの様な状況を経て今の状態になったのかという説明を表します。

「都合」は、「自分でやりくりして整える環境のこと」に使われます。

自分の現在の状況で、どうなるかは自分の裁量次第であることを表します。


「事情」と「都合」の英語表記の違い

「事情」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「circumustance」で、「環境」「事情」という意味です。

“We have to consider these circumstances.” (我々はこれらの事情を考慮するべきだ) 2つ目は「condition」で、「コンディション」と日本語にもなっています。

こちらは「どうする事も出来ない状況・事情」などに使われます。

“There were some conditions you didn’t know.” (あなた方が知らない幾つかの事情があったのです) 「都合」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「good」で、「都合が良い」という意味で使える、非常に簡単で便利な単語です。

“What day is good for you?” (何曜日が都合いいですか?) 2つ目は「covenient」で、「便利な」「都合がいい」という意味です。

“What time is convenient for you?” (何時が都合よろしいですか?) 因みに、英語では「都合が良い・悪い」という表現方法で、上記の例で言えば「都合が悪い」「not good」「inconvenient」になります。

「事情」の意味

「事情」「じじょう」と読みます。

意味は「ものごとがある状態に至るまでの理由や経緯」です。

現在の状態だけではなく、そうなるに至った理由や、含まれている問題、更には今後の展望などをひっくるめた表現です。

ぱっと見て分かるものもあれば、そのものごとに詳しい人から説明を受けないと分からないこともあります。

「事情」の使い方

「事情」は、「ものごとがある状態に至るまでの理由や経緯、将来の見込みも含む」に使われます。

「事情がある・ない」「事情を抱えている・抱えていた」などと使われたり、「事情通」「内部事情」など、他の言葉と組み合わせて複合語として使われます。

基本的に、好ましくないものごとや、人が抱えている問題などに使われることの多い言葉です。

「事情」を使った例文

・『彼女が遅刻したのにはやむを得ない事情があったのです』
・『業界の事情に通じた人物から様々な情報を教えて貰える』
・『現代の日本の住宅事情は、騒音問題が深刻になっている』
・『諸事情につき、誠に勝手ながら開演を見合わせることになりました』
・『事情を詳しく説明してくれれば力になれるかも知れない』

「事情」の類語

「背景(はいけい)」
「絵や写真、舞台などで、主題の背後にある景色のこと」から転じて、「ある人や事件の後ろにある要因」という意味です。

「いきさつ」
漢字で「経緯」とも書き、「ものごとの成り行きやいろいろな出来事」という意味です。

「事情」の対義語

「事情」に対義語はありません。

「都合」の意味

「都合」「つごう」と読み、以下の4つの意味があります。

1つ目は「行動を起こす時に、他のものごとに影響を及ぼす要因となるもの」という意味で、その人が抱えている諸々の出来事のことを言います。

2つ目は「好ましい状態であるかどうか」という意味で、ものごとのタイミングのことを言います。

3つ目は「予定や金銭などをやりくりすること」という意味で、自分で努力して何とかすることを言います。

4つ目は副詞として「合計」という意味で、全て合わせて幾らになるという意味で使われます。

上記に共通するのは「自分でやりくりして整えること」という意味です。

「都合」の使い方

「都合」「他のものごとに影響する事柄」「好ましい状態」「やりくりすること」「合計して」という意味に使われます。

「都合がある・ない」「都合が良い・悪い」「都合がつく・つかない」などと使われます。

数多くの意味がある言葉ですが、基本的に「何とかできるかどうかは自分次第」という時に使われることが多い言葉です。

「都合」を使った例文

・『主の都合によりしばらく休業致します』
・『一身上の都合により退職させて頂きます』
・『今日はちょっと都合が悪いので、明日にしてくれないか』
・『都合がつけば2次会に出席できるかも知れない』
・『何とかして資金を都合しないと倒産するかも知れない』

「都合」の類語

「折り合い(おりあい)」
「交渉時に、お互いが譲り合って妥協できる点を探り合うこと」という意味です。

「調整(ちょうせい)」
「ある基準に合わせて過不足をただし、つり合いが取れる様にすること」という意味です。

「都合」の対義語

「未定(みてい)」
「まだ決まっていないこと」という意味です。

まとめ

今回は「事情」「都合」について紹介しました。

「事情」「ある状態に至るまでの理由や経緯」「都合」「自分でやりくりして整える環境」と覚えておきましょう。