例えば、誰かに「仕事は何をやられているのですか」と聞かれたとすると、何と答えるでしょうか。
こう聞くときの質問者の意図と、答える方の好みによって、答えはどのようにでも帰られます。
すなわち、「事業内容」を答えるか、「業務内容」を答えるか、「仕事内容」を答えるかです。
それではこれらの言葉の意味はどういうものでしょうか。
この記事では、「事業内容」と「業務内容」と「仕事内容」の違いを分かりやすく説明していきます。
「事業内容」とは?
「事業内容」とは、文字通り「事業の内容」のことです。
「事業」とは、一般的には「会社などが行っている経済活動」と定義されているが、簡単に言えば「会社が何をやっているか」と言うことです。
例えば、地域のスーパーだとすると「主に生鮮食品を扱うスーパー」、あるいはもっと大まかに言うならば「小売業」と言うこともできます。
「業務内容」とは?
「業務内容」とは、文字通り「業務の内容」のことです。
「業務」とは、一般的には「継続して行われる職務上の仕事」と定義されていますが、簡単に言えば「会社の中でその組織やグループが仕事としてやっていること」です。
前述のスーパーの例で、鮮魚とお肉の品物を出すチームにいるとすると、「業務内容」は「品出し」と言うことになります。
「仕事内容」とは?
「仕事内容」とは、広義においては「仕事の内容」と言う意味なので、「個人でやっていることのから会社としての目的まで」どんなことでも含まれる言葉です。
しかし、「事業内容」や「業務内容」と同時に語られる場合には、「個人でやっている仕事の内容」と言う意味で使われる言葉です。
つまり、その人が毎日やっていることがそれに当たります。
スーパーの品出しのチームで主に鮮魚の在庫を確認しているならば、「仕事内容」は、「スーパーでの鮮魚の在庫確認」となります。
「事業内容」と「業務内容」と「仕事内容」の違い
「事業内容」と「業務内容」と「仕事内容」の違いを、分かりやすく解説します。
これらは「何をやっているのか」と言うことを表すと言う意味では同じですが、その主体が全く違います。
簡単に言うと、「事業内容」は「会社」、「業務内容」は「組織」、そして、「仕事内容」は「個人」です。
例えば、警察官だとすると、「事業内容」は「公務員」、「業務内容」は「警察官」、「仕事内容」は、「?交番で警ら」です。
まとめ
この記事では、「事業内容」と「業務内容」と「仕事内容」の違いを説明してきました。
もし、あなたが自動車メーカーで社内業務プログラムを作っているとすると、初対面の人にあなたの仕事は何だと答えるでしょうか。
「自動車のメーカーです」と「プログラマーです」というのは全く違う印象を与えてしまいます。
自分のスキルに自信を持っていてそれをアピールしたいなら「プログラマー」と言うでしょうが、会社がある程度大きく、そこで働いていることをアピールしたいなら「自動車メーカー」になります。
つまり、仕事と言うのは本人の意識で変わると言うことです。