「ブーイング」と「バッシング」の違いとは?分かりやすく解釈

「ブーイング」と「バッシング」の違い生活・教育

ブーイングとバッシングは、不満がある時や相手を非難する時に行うものです。

ブーイングとバッシングにはどのような違いがあるのでしょうか。

ブーイングとは?

海外のスポーツ中継などを視聴していると、観客席から「ブー」という唸り声が聞こえてくることがあります。

これがブーイングと呼ばれるもので、観客が不満があることを表現するために行います。

親指を立てて逆さまにするジェスチャーや指笛を鳴らしたりすることもブーイングの一種です。

選手が怠慢プレーを行ったり、審判の判定が納得できない時などに行うことが多いです。

日本では観客が野次を飛ばすことがありますが、これは言葉で悪態をつくことなのでブーイングとは少し意味合いが異なります。

また、ブーイングはスポーツだけではなく、演劇など舞台でも行われることもあります。

ブーイングは元々、欧米の風習でした。

19世紀頃、イギリスの劇場や政治集会などで行われるようになったといわれています。

舞台で演じている人や壇上でスピーチをしている人に対し「ひっこめ」といった野次を飛ばす際に、分かりやすいようにゴミを投げつけたりしていました。

手元に投げつけるものがなかったため、「ブー(boo)」という言葉を投げかけるようになったのです。

booという言葉は人を驚かす掛け声だったのですが、不満を表す言葉になりました。

欧米ほど一般的ではありませんが、日本でもブーイングが起こることはあります。


バッシングとは?

バッシングとは、個人や団体に対して過剰な非難や根拠のない非難を行うことをいいます。

英語のbashが語源となっており、bashには打ちのめすとか叩くという意味があります。

バッシングは日本でもよく使われており、メディアにも登場しています。

例えば、芸能人が不祥事を起こした際などには、本人の人格を否定するような非難が集中することがあります。

こういった現象をバッシングと呼んでいるのです。

最近ではインターネットの普及もあり、SNS等で手軽に情報発信を行えるようになりました。

そのためちょっとしたことでも炎上しやすく、バッシングの標的になったりもします。

犯罪を犯した加害者に対して非難の声が上がるだけではなく、加害者の家族にまで誹謗中傷が及ぶこともあります。

インターネットでは、匿名でバッシングが行われることも多いです。


ブーイングとバッシングの違い

ブーイングは不満を表すために「ブー」と唸ったり、親指を立てて逆さまにしたりするジェスチャーを行ったりすることをいいます。

スポーツや舞台などで行われるものです。

バッシングは過剰な非難を行うことで、ブーイングよりも攻撃的といえます。

バッシングは、誹謗中傷するという意味でも使われています。

まとめ

ブーイングとバッシングは行う人に不満があることは共通していますが、バッシングの方が相手への攻撃性が高いです。

過剰に相手を非難することをバッシングといいます。