植物の「木」の分類として「高木」と「低木」があります。
このふたつはどのような違いで区別されているのでしょうか。
今回は、「高木」と「低木」の違いについて解説します。
「高木」とは?
「高木」とは、「大きく育ち高くのびた樹木」を意味する言葉です。
「高木」の使い方
一般的には「高い木」という意味で使われる「高木」ですが明確な基準はありません。
樹木の分離に関しては植物学的な分類や林業としての分類、法律上の分類など基準が幾つか存在しそれぞれ微妙にルールが異なります。
おおまかな基準としては「高さが3メートルを超える樹木」のことを「高木」と呼んでいます。
「高木」はさらに高さによって分類され3~10メートルの樹木が「小高木」10~15メートルの樹木が「中高木」15メートルを超える樹木がを「大高木」です。
香木は太い幹が特徴で枝とは太さがはっきり異なります。
太い幹から側枝が伸び葉を茂らせる「高木」が密集する林や森を形成します。
日本の「高木」としてはスギやケヤキ、ブナなどが有名です。
「高木」は木材として古くから人類に利用されている植物です。
大きく太い幹は建築資材や船の素材として広く利用されるほか、細かくして薪にしたり家具や内装用の板材に加工されたりなどいろいろな形に加工され利用されています。
「低木」とは?
「低木」とは、「育ちきってもあまり大きくならない低い木」を意味する言葉です。
「低木」の使い方
「植物本来のサイズが小さく十分に成長してもあまり大きくならず背の低い樹木」を指して「低木」といいます。
育ちきれば大きくなる樹木でも成長途中であれば小さい時期もありますが育ちきっていないという理由で樹高の低い樹木は「低木」ではありません。
「低木」は一般的に「高さが3メートル以下の樹木」を指します。
「低木」のうちある程度の高さがあり遮蔽効果のあるものを「中木」、物を隠したり遮ったりする効果のない低いものを「低木」とさらに細かく分類することもあります。
「高木」と「低木」の違い
「高木」と「低木」の違いは「高さ」です。
明文化されている基準ではありませんが一般的異高さが3メートル以上の樹木が「高木」、高さが3メートル未満の樹木を「低木」と区別しています。
「高木」になるまで育つ商物は針葉樹など一部の品種に限られますが品種だけで「高木」と「低木」を区別することは通常ありません。
「高木」になる品種であっても十分に育ちきる以前の小さいうちは「高木」として扱わずメートルを超えてから「高木」扱いになります。
「高木」の例文
・『街路樹として高木が植えられている』
・『立派な材木をとるために山で一番大きい高木を切り倒す』
・『高木が密集すると日光が入らなくなり盛りに悪影響を及ぼす』
・『チェーンソーを使って高木を切り倒す』
「低木」の例文
・『フェンスの代わりに低木を植える』
・『低木といっても自分の身長を上回る大きさだ』
・『庭にはたくさんの低木が植えられている』
・『低木の中には美しい花を咲かせる品種もある』
まとめ
「高木」と「低木」はどちらも樹木ですが高さが異なります。
山や森だけではなく街中の街路樹や公園などにもさまざまな高さの植物が植えられているので興味のある方は樹木の高さに注目してみてください。