この記事では、「語調」と「口調」と「語気」の違いを分かりやすく説明していきます。
「語調」とは?
「語調」は「ごちょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「話す時の言葉の流れ」という意味で、言葉の速さや遅さ、言い方から感じられる感情のことです。
2つ目は「話す時も声の高低や強弱」という意味で、どこにアクセントを置くかなどにより言葉が違って聞こえる様子のことです。
上記に共通するのは「言葉の調子」という意味です。
「語調」の使い方
「語調」は名詞として「語調が強い・弱い」「語調が激しい・穏やか」「丁寧な語調」などと使われます。
基本的に、話す時の言葉の流れのことや、声の高低や強弱による変化に使われる言葉です。
「語調」の例文
・『彼はかなりきつい語調で私を叱った』
「口調」とは?
「口調」は「くちょう」と読み、の意味は以下の通りです。
1つ目は「声に出した時の言葉の様子」という意味で、その言葉が相手にとって耳馴染み良いかどうかということです。
2つ目は「発声方法や言葉の選び方などに表れる特徴」という意味で、その人の特徴が、声の質や言い回しに表れることです。
上記に共通するのは「言い方の調子」という意味です。
「口調」の使い方
「口調」は名詞として「口調が良い・悪い」「穏やかな口調」「改まった口調」「速い口調」などと使われます。
基本的に、言葉を声に出した時の声質や、特徴的な言い回しのことに使われる言葉です。
「口調」の例文
・『彼は改まった口調で語り始めた』
「語気」とは?
「語気」は「ごき」と読み、の意味は以下の通りです。
1つ目は「話す時の言葉の調子や勢い」という意味で、話す時に、相手の気持ちが読み取れる勢いや調子のことです。
2つ目は「話す時に感じられる言葉のメリハリ」という意味で、発音がはっきりしているか、弱々しいなどによる相手の捉え方です。
上記に共通するのは「気持ちが感じられる言葉」という意味です。
「語気」の使い方
「語気」は名詞として「語気を強める・弱める」「語気を和らげる」「語気を荒らげて」「語気鋭く」などと使われます。
基本的に、話す時に相手の気持ちが読み取れる様な言葉の勢いや調子に使われる言葉です。
「語気」の例文
・『彼女は二度と顔を見たくないと語気鋭く言い放った』
「語調」と「口調」と「語気」の違い
「語調」は「話す時の言葉の流れのことや、声の高低や強弱による変化」という意味です。
「口調」は「言葉を声に出した時の声質や、特徴的な言い回し」という意味です。
「語気」は「話す時に相手の気持ちが読み取れる様な言葉の勢いやメリハリ」という意味です。
まとめ
今回は「語調」と「口調」と「語気」について紹介しました。
「語調」は「言葉の流れや強弱」、「口調」は「言葉の声質や言い回し」、「語気」は「言葉の勢いやメリハリ」と覚えておきましょう。