「漆喰」と「セメント」の違いとは?分かりやすく解釈

「漆喰」と「セメント」の違いとは?生活・教育

この記事では、漆喰とセメントの違いを分かりやすく説明していきます。

漆喰とは?

漆喰とは、建築材料であり、主成分は水酸化カルシウムです。

消石炭と海藻のりや麻、骨材を混ぜ合わせて練り上げて作る漆喰は、民家の壁に塗ることで雨から木の壁や柱を守ります。

風と雨が吹き付けると、家屋の壁や柱の木に水分を含み、強度が弱まるため、練り合わせた漆喰を壁の表面に塗り、防水性を与え、内壁にすれば湿度を吸い込んで室内をカラッと快適な状態にし、屋根であれば瓦止めとしての機能を果たすのです。

また、燃えやすい木でできた日本家屋の不燃素材としての役目も果たす漆喰は貴重品を保管する土蔵や寺社、商家、城郭にも採用されています。

壁に塗るときの厚みは、モルタルの上から塗るときは10数ミリに塗り、一般家屋の壁には3ミリから5ミリ程度塗ります。

乾燥時はさほど収縮しませんが、柱の取り合い部に塗ると隙間が出てしまうので注意が必要です。

気硬性であるため、二酸化炭素を吸収することで硬化する素材でもあり、長い年月をかけて硬化します。


セメントとは?

セメントとは、水と液剤を混ぜ合わせたものです。

このセメントの歴史は古く、古代エジプトではピラミッドに採用し、形が崩れないように採用されています。

古代ローマでは水硬性セメントを道路、水中工事に使い、強度を高めました。

そんなセメントの需要が高まり、より早くに固まり、安価で取引ができるように開発したのがジェームズ・パーカーです。

1796年に特許を取得したこのセメントは、粘土質の石炭石を1000から1100℃に焼成してできた塊を粉砕し、粉末にしたものです。

これに砂を混ぜ合わせるとモルタルになり、早ければ5分程度で固まります。

現在では、1824年にジョセフ・アスプディンが特許を取得したポルトランドセメントが主流となっていますが、他には特殊セメントと混合セメントなどが採用されています。

また、混合セメントには3種類あり、高炉セメントはポルトランドセメントに高炉スラグの微粉末を混ぜたもので、シリカセメントはポルトランドセメントにシリカ質混合材を混ぜたものです。


漆喰とセメントの違い

漆喰とセメントの違いを、分かりやすく解説します。

二酸化炭素と結合することで固まるのが漆喰であり、水と反応して固まり、強度を増すのがセメントという違いがあります。

時間をかけて強度を増してゆくのが漆喰ですが、セメントは水を混ぜるとすぐに固まる違いも見られます。

漆喰の例文

・日本では約4000年前に千葉県にある台膳野南貝塚で漆喰が使われていた。

・漆喰が建築材料として使われたのは飛鳥時代であり、神社仏閣建築であった。

部分的ではありますが、貝塚の炉穴内部からその周辺の床に漆喰を塗り固めており、これが国内最古とされています。

漆喰は城壁の強度を高める効果もあったため防御性に優れているのも特徴的です。

セメントの例文

・混合セメントのフライアッシュセメントは水密性が求められる構造物に使われている。

・特殊セメントのアルミナセメントの原料は石炭石とボーキサイトである。

フライアッシュセメントが日本で製造されたのは1956年のことでした。

成分は火力発電所で発生した石炭の焼却灰を採用しています。

アルミナセメントは酸化アルミニウムを含み、練り混ぜ合わせるとすぐに強度を発揮。

主に化学工場や耐火物に使われています。

まとめ

日本では古くから防水性と防火性を高めるため民家に漆喰を取り入れていました。

セメントは強度を増すために開発が繰り返され、世界各地で使われるようになります。

最近は空気を浄化し、人体に優しいと漆喰を選ぶ人が増えています。

これからの時代、うまく漆喰やセメントを取り入れて、機能的で快適な家にしてみるのもいいでしょう。