この記事では、「順位」と「順序」と「順番」の違いを分かりやすく説明していきます。
「順位」とは?
決められた基準の中で上下、前後などの順番に並べられる時の位置を指す言葉で、「足の早い動物の順位」「売上の順位」「高い家の順位」「広い家の順位」など順位で並べられるものは単位やジャンルが統一されることが一般的で、「好きな映画に順位をつける」ということはあっても、その中の順位に競馬が入るということはありえません。
上位を良い順位、下位を悪い順位という使い方もします。
「順序」とは?
順序は決められた基準の中での並び方や段取りを指す言葉で、「朝起きる」「トイレに行く」「歯を磨く」「朝ごはんを食べる」など、それぞれ異なる行動・ジャンルであっても順序という言葉で並べることが出来、この場合では重要度だけではなく実際に行動した順番に並べられます。
「順序よく並ぶ」という言葉では規則正しく並んでいるという様子になり、背の順で並ぶ様子などがイメージしやすいですが、「順番よく並ぶ」という言葉はないために使われる面もあります。
「順番」とは?
辞書の定義では「順序」ほど決められた枠の配列にとらわれず、その中で次々(順番)に何かに当たることを指しており、先着で並んだ順番、売上の高い順番など、一定のルールが決められています。
順番を守るという言い方は配置・配列のルールを守る目的が一般的に使われます。
順番には先着順などのルールはありますが、年功や実力などが関係ない決められるまでの力関係が強くない意味合いで使われるケースが多くなっています。
「順位」と「順序」と「順番」の違い
「順位」と「順番」は特に数値で表されるものを並べている言葉ですが、「順位」は「順番」と比べるとスポーツや売上のの結果などが反映された使い方になっているため、数値の意味合いの強さがよりはっきりしているのが順位と言えるでしょう。
そのため良い順位、悪い順位という言葉もあります。
順序には並べる意味合いに加え、目的に達成するまでのスケジュール的な意味も持っているため、単位が異なること、意味合いが異なるものを並べて順序をつけることがあります。
また順序良く並んでいるという言葉では整って並んでいるという意味になります。
順番は競技の順番など同一単位の振り分けにも使われる言葉ですが、1番と5番で序列がつかず、単純に時間の関係で1番になるような使われ方をします。
まとめ
「順位」と「順序」と「順番」は順位と順番がやや近いカテゴリーで使われるものの、その中で使われる数値の意味合いの大きさなどで違いがあります。
順序は予定の並び方などで使う言葉のため、数値化しないばらばらの概念をまとめて並べた場合でも順序として扱うことが出来ます。
「良い順位」は主観的・客観的にも良い数値を持っており、「良い順番」は持っているものにとって都合のいい数値を指します。
「良い順序」という言葉はありません。