財務を考えるときに必ずコストが発生しますが、正確には様々な種類が存在しています。
今回は一番よく使われる3つのカテゴリーについてご紹介します。
この記事では「販管費」と「固定費」と「変動費」の違いを分かりやすく説明していきます。
「販管費」とは
よく『販売管理費』ともいわれるものです。
正式には『販売費及び一般管理費』といいますが、これは『企業活動に必要な販売活動や業務に発生しているコスト』を表している言葉です。
一般的には『一般管理費』と『販売費』の二つに分けることができます。
『一般管理費』は人件費や光熱費、社員の旅費交通費やオフィスサプライなどの消耗品に掛かる費用などが該当します。
つまり、企業活動を行う上で必要不可欠な費用を指します。
『販売費』とは『一般管理費』に該当しないものをさし広告手数料や販売手数料などがあります。
『販管費』は企業の利益を考える上でとても重要な役割を占めており、企業の本業がどれだけの利益を出しているのかを見る『営業利益』という数字を改善する上で管理をする必要があるのです。
つまり、『販管費』を抑えることができれば営業利益を増やすことができます。
これを『管理会計』と呼びます。
「固定費」とは
これは『一定の企業活動のもとで操業度の変動に関係なく一定期間における総額が変化しないコスト』をさします。
『不変費』とも呼びますが、英語では『Fixed Cost』(固定された費用)と呼び、読んで字のごとく、期間に関係なく一定コストが発生するものという意味を持っているのです。
先ほどの『販管費』のなかではまず土地や建物の費用、保険費用、管理者給料などの『一般管理費』が該当します。
『管理会計』においてはこれをできるだけ削減することが重要になります。
企業の業績は上下しますが、固定費は変わらないからです。
売上などが悪い時に高い固定費があるとその分だけ財務を圧迫してしまうのが大きな理由になっています。
「変動費」とは
これは『一定の企業活動のもとで操業度の変動に応じて一定期間における総額が変化するコスト』を指します。
『可変費』とも呼ばれ、英語では『Variable Cost』(変化する費用)と呼ばれています。
先ほどの『販管費』でいうと光熱費や従業員の旅費交通費や広告費用、販売手数料など『販売費』が対象になるケースが多いです。
なぜなら企業業績を向上させようとするとこれらの費用が多くなる為であり、これらは低くする意識は必要ですが、やむを得ない部分もあるというのが一般的な考え方です。
「販管費」と「固定費」と「変動費」の違い
それぞれ『営業利益を考える上での起業活動に発生するコスト』、『企業活動の操業度に関係なく一定に掛かるコスト』、『企業活動の操業度に応じて変化するコスト』という違いをつけることができます。
大枠の考え方は『販管費』でコストを洗い出し、ここから『固定費』と『変動費』に仕分けるという形をとるとも考えることができるのではないでしょうか。
まとめ
如何でしたでしょうか。
コストの考え方というのは我々の感覚的なとらえ方から少しズレてるのがお分かりいただけたと思います。
しかしながらこれらは会計学という再現性のある科学で確かなものです。
今回の考え方は日常生活や家計を考える時にも使えるものですので、是非意識してみてください。