この記事では、「悪行」と「悪事」と「悪業」の違いを分かりやすく説明していきます。
3つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「悪行」とは?
「悪行」は「あくぎょう」と読みます。
「悪行」は「人の道に外れた悪い行い」という意味があります。
誰かが何かをしたときに、人の道に外れていると感じるほど、悪いことをしている場合、「悪行」という言葉を使います。
「悪行」の言葉の使い方
連続殺人犯などがしている行為は、人の道に外れた悪い行いと言えるでしょう。
そのため、このような悪人の下行為を振り返る時、「連続殺人犯が、悪行の限りを尽くした結果」など表現されることがあります。
「悪事」とは?
「悪事」は「あくじ」と読みます。
「悪事」は、「道徳や法律に背いた行為。
悪い行い」という意味があります。
一般的に、法律違反のことをしたとき、またそれに近い行為をしたとき、「悪事」と呼ばれる傾向があります。
「悪事」の言葉の使い方
チンピラとして生活を送っていた人が、自分のしてきた行為を振り返り反省する時、「私は悪事ばかり働いてきました」などと「悪事」を使って表現することがあります。
また、何か悪いことを企んでいるように見える人は、「あいつはまた悪事でも企んでいるに違いない」などと言われることがあります。
「悪業」とは
「悪業」は「あくぎょう」と読みます。
「悪業」は「悪い仕業。
良くない職業」という意味があります。
また「悪業」は「あくごう」と読むことがあり、仏教用語で「悪い行為。
前世で悪事をしたことによる、悪い報い」という意味があります。
「悪業」の言葉の使い方
スリを始めたとき、自分のしていることが悪い仕業だと気付いた時、「私はスリという、悪業をしている」などと言うかもしれません。
また、自分がしてきた良くない行為に対して、罰が与えられたと感じたとき、「ついに私にも、これまでの悪業の天罰が下った」などという文章を作ることができます。
「悪行」と「悪事」と「悪業」の違い
「悪行」は「人の道に外れた悪い行い」という意味があります。
一方で、「悪事」は、「道徳や法律に背いた行為。
悪い行い」という意味があります。
さらに「悪業」には「悪い仕事」という意味があります。
どの言葉も「悪い行い」を示す言葉で、とても似ていると言えます。
ただし、「悪事」が法律違反をするような行為なのに対して、「悪行」は人の道に外れた悪い行いという意味があり、どちらが悪い行為かと言えば、「悪事」よりも「悪行」だということができます。
一方で「悪業」には、「悪い職業」という意味があるという違いがあり、スリや空き巣など、自分の仕事が悪い職業だと感じたときなどに「悪業」という言葉を使います。
まとめ
「悪行」と「悪事」と「悪業」の違い3つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
似ている言葉ではありますが、意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。