農作業の時に使う農具として代表的なのか「鋤(すき)」と「鍬(くわ)」です。
どちらも人が手で持って使う長柄の農具ですがどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「鋤」と「鍬」の違いを解説します。
「鋤」とは?
「鋤」とは、「先端に刃がある四角い金属の板に長柄の棒がつけられた農具」です。
「鋤」の使い方
スコップのような形状をした田畑の土を掘り返して耕すのに使う農具です。
持ち手の部分は突き刺す時に力を入れやすいように先端がT字になっており後ろから力を込めて押し込むようにして土を掘り返します。
用途も形状もスコップによく似ていますがスコップとは違い金属面にくぼみがなく、土をすくい上げて運ぶのには不向きです。
固い地面を深く掘り返して柔らかくするために使います。
「鍬」とは?
「鍬」とは、「先端に刃が付いた金属の板に対して直角に長柄の持ち手が付けられた農具」です。
「鍬」の使い方
田畑の土を耕すために使う農具で大きく振り上げてから下に降ろし突き刺さった刃の先端を手前に引いて土を掘り返します。
振り下ろす勢いを利用できるので比較的力の弱い人でもしっかりと地面を耕せます。
「鋤」と「鍬」の違い
「鋤」と「鍬」の違いは「使い方」です。
「鋤」は全体を直線的に動かして刃を地面に突き刺すのに対し、「鍬」は刃が直角に付いているので持ち手を持って振りかぶり下におろすようにして突き刺します。
刃に対して水平に柄が取り付けられているのが「鋤」、刃に対し直角に柄が取り付けられているのが「鍬」という形状の違いでも区別されます。
「鋤」の例文
・『鋤を地面に突き刺す』
・『畑を深く掘り返すときは鋤を使う』
・『鋤はシャベルの代わりにも使える』
「鍬」の例文
・『鍬で畑を耕す』 ・『力を入れるのではなく高く振り上げるのが鍬を上手に使うコツだ』
・『一日中鍬を使っていたら腰が痛くなった』
まとめ
「鋤」と「鍬」はどちらも農作業の基本となる農具です。
使い方も役割も異なるので違いを知っておきましょう。