包丁を使った切り方には切る方向や形状によって名前が付いています。
「小口切り」と「輪切り」も切り方の名称ですがどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「小口切り」と「輪切り」の違いを解説します。
「小口切り」とは?
「小口切り」とは、「細長い素材を筋に直角になるように刃を入れ端から同じ幅で小さく切り分けていく切り方」です。
「小口切り」の使い方
ネギやキュウリなど丸くて細長い形状をした素材に対して用いられる切り方で、細長い素材を端から小さく切っていく切り方を指します。
「小口切り」の「小口」には「ものの端っこ」という意味があり、端から順番に幅をそろえて切るのが「小口切り」です。
「輪切り」とは?
「輪切り」とは、「丸い形状の素材を断面が円になるように薄く切り分けていく切り方」です。
「輪切り」の使い方
切られた後の形状が輪のような円形になっていることから付けられた名称で、細長い円柱状の素材や球形の素材を適当な薄さに切り分けていく切り方を指します。
断面が円になる切り方が「輪切り」なので、斜めに刃を建てて断面が楕円形になったりこんにゃくのような四角い形状のものを薄く切り分けたりする場合は同じような切り方であっても「輪切り」ではありません。
「小口切り」と「輪切り」の違い
端から小さく切っていくのが「小口切り」、断面が円になる切り方が「輪切り」という違いで区別されます。
ネギやキュウリなど円柱形で細長いものをから薄く切っていくような切り方は「小口切り」と「輪切り」のどちらも当てはまります。
具体的な基準となるのが「大きさ」です。
「小口切り」は細長い素材のみに使われるのに対し「輪切り」は素材の大きさは問いません。
一般的にきゅうりの薄切りは「小口切り」ですが、ニンジンくらいの太さになると「小口切り」ではなく「輪切り」と呼ばれます。
まとめ
「小口切り」と「輪切り」は切り方そのものはよく似ていますが大きさで区別されます。
あまり厳密な使い分けが必要な言葉ではありませんが知識として知っておきましょう。