この記事では、「乗り過ごす」と「寝過ごす」の違いを分かりやすく説明していきます。
「乗り過ごす」とは?
「乗り過ごす」とは、電車やバスなどの乗り物に乗った状態のまま、目的地の先まで行ってしまう事を意味しています。
タクシーなどの運転手に対して行先を告げている場合には「乗り過ごす」という言葉は使われません。
「乗り過ごす」は自分を含めた大勢の人を同時に運ぶような乗り物に乗っている際に起こります。
「乗り過ごす」理由はさまざまで、無意識のうちに過ぎてしまった時や、寝ていて過ぎてしまった時、下車する駅が明確ではないまま乗車してしまった際などに「乗り過ごす」という事が起きる可能性があります。
「寝過ごす」とは?
「寝過ごす」とは、上述した「乗り過ごす」の中でも「眠ってしまっていて目的の駅を通りすぎてしまった」という事に限定して使われます。
この場合もタクシーなどで運転手に目的地や降車する場所を告げている場合には「寝過ごす」という事は起こりません。
大勢が同時に運ばれるようなバスや電車などの乗り物において、眠ってしまうことで目的地を通り過ぎてしまった際にのみ「寝過ごす」と使われます。
「乗り過ごす」と「寝過ごす」の違い
「乗り過ごす」と「寝過ごす」は簡単で、目的地を過ぎてしまった理由が「寝ていたかどうか」という点です。
目的地を通り過ぎた理由が眠っていたのを含め、それ以外の場合は「乗り過ごす」と表現し、「眠っていた」事が原因で過ぎてしまったのであれば「寝過ごす」と表現します。
「乗り過ごす」の例文
・『ゲームに夢中で乗り過ごしてしまった』
・『降りる場所を間違えて乗り過ごしてしまった』
「寝過ごす」の例文
・『仕事で疲れて眠ってしまい、駅を寝過ごしてしまった』
・『知らないうちに寝ていたようで、終点の駅まで寝過ごした』
まとめ
「乗り過ごす」と「寝過ごす」の違いは、目的地を過ぎた理由が「寝ていた事」によるものかという点です。
「寝ていた」を含めたそれ以外の理由であれば「乗り過ごす」、「寝ていた」事が原因であれば「寝過ごす」と使いましょう。
どちらにしても後から気づいた時に、大きく後悔してしまう事には変わりありません。